精霊魔法と学園LOVE.STORY Ⅳ

〜王都への道〜

第十二話 世代交代

第十二話 〜世代交代〜


蔓草研究所の事件から約8年後。
俺達は学園を卒業し、
無事に仕事に付き始めた頃だった…。

アゼル
ミスト!
大丈夫か!しっかりしろ!

ミスト
うぅ…産まれそうなの…。

アゼル
な、なんだと!?
よし、わかった!

俺は急いで彼女を抱き抱え、
窓から飛び立つ。
タクシーを使っていたら間に合わないからだ。

アゼル
ミスト、我慢できるか…?

ミスト
う、うん…とりあえず…早くね…。

アゼル
わかった!
それまでもってくれよ…!

俺は猛スピードで病院に向かった。

ようやく病院に到着した俺とミストは、
緊急のことを受付に話すと、
すぐに治療室へと運ばれていった。

俺はその扉前の椅子に座っている。
何処にでもあるような長椅子に一人でだ。

蔓草研究所の事件から8年が過ぎた今日の日。
ミストと俺の間に息子ができたのだった…。

…………………。

僕はベッドから目覚める。
今日から高校生だ。

去年までは中学生をやっていたけど、
あまり楽しい事がなかった。

みんなが言うには高校生からが楽しい時期だと。
なので、楽しみにしていた。

僕の名前はライザ。
僕の父さんと母さんの名前の由来ではないが、
自分では結構気に入っている。

ライザ
ふぁ~ぁ。ねみぃな…。

アゼル
おーい、ライザ。
そろそろ起きないとやべぇぞー。

ライザ
あぁ、わかった父さん。

アゼル
あいよ、それじゃあ仕事やってくるな。

ミスト
うん、いってらっしゃい!

アゼル
今日は早く帰れそうだから夕飯頼むよ。

ミスト
うん、気をつけてね!

ライザ
いってらっしゃい、父さん。

アゼル
あぁ、いってくる!

そう言って父さんは仕事に行った。

ライザ
じゃあ母さん、俺は学園に行ってくるよ。

ミスト
うん、気をつけてね。
いくら邪魔だからっていって電子柱とか車とか
吹き飛ばさないようにね!

ライザ
わかってるよ、
それはたまたまやっちゃった事だから、
もうしないよ。

ミスト
うん、じゃあいってらっしゃい!

ライザ
行ってきます!


今日から青洋学園に通う事になった僕。
父さんが歴史を残す学園で
僕も力になれるのだろうか。

ライザ
あー。僕何かと父さんを比べたらダメだなー。
父さんは凄い人だから。

僕はそのまま学園に向かって行った。

……………。

アゼル
確か今日はジーバイダっていう人の家だったな…。

俺の職業は精霊魔法を使い、
畑の作物の成長速度を上げたり、
種から一気に収穫をもっていく事ができる。
その事から能力を生かし、
食料に貧しい人達の所に行き、
仕事をすることに寄って、
国から給付が支払われる事になっている。
なので実際にその人達から金を取る事はない。

アゼル
ふぅ。ここかな。

俺は呼び鈴を押す。
すると中から小太りのおじさんが出てきた。

ジーバイダ
おぉ、アゼルさんかね。
いつもニュース見てるよ。

アゼル
あぁ!ありがとうございます。
それで…用件はなんでしょう?

ジーバイダ
あ、そうだ…。
最近、土の栄養がなくて…作物が育たないんだよ。
水田もだめになっちまってるみたいでな…。

アゼル
なるほど…。
水田となると水を清める力…。
畑は土の精霊魔法で何とかできますが、
水田の方は私の方では専門外なので…。

ジーバイダ
そうなのか…。
水田の方もどうにかしてくれないかな。

アゼル
ちょっと知り合いに泉水能力を持つ者がいるので
聞いてみますね。

ジーバイダ
それはありがたい!
じゃあ待ってるよ。

俺はスマホを取り出し、
あの有名アプリを立ち上げ、無料通話をかける。
3コールぐらいですぐに出てくれた。

ミオ
もしもし?アゼルせんぱいですか?

アゼル
あぁ、俺だ。
急に電話してごめんな?

ミオ
あ、いえいえ!
それほど急な仕事なんですよね!

アゼル
あぁ。
ちょっと今からそっちのスマホ
現在地信号を送るから
それを頼りに来てくれないかな??

ミオ
あ、わかりました!
差ほど離れてないですね!
車使って行きますので、10分後には着きます!

アゼル
ありがとな、それじゃあ待ってるよ。

ミオ
はーい!
では失礼します!

俺は電話を切り、ジーバイダさんに向きなおる。

ジーバイダ
どうだった?

アゼル
専門職の子が10分後に到着だそうなんで、
先に畑の方を見ましょうか?

ジーバイダ
おー、それじゃあよろしく頼むよ。

アゼル
わかりました。

俺はジーバイダさんに連れられると、
向かった先に何か異世界の者がいた。

ジーバイダ
!?
なんじゃこりゃ!
こんなのさっきまでいなかったぞ!

アゼル
おい!作者!
この小説は戦闘シーンはなしだろ!

一方通行
いやいや、それが3章なってRPG戦闘になってな。

アゼル
くそ、あの作者め…。

ジーバイダ
く、くるぞ!

アゼル
下がっててください!


………………………
戦闘シーン


精霊魔法士 LV.1 アゼル HP951 SP120

土 もぐらっぽい者 HP1504


一方通行
よし、わかった、説明しよう。
読者にわかるように説明しながら戦闘しよう。
上記の表はわかるよな?
つまり、↓

種族 Level 名前 体力 スペシャルポイント
精霊魔法士 LV.1 アゼル HP951 SP120

これで表の説明終わりだ。
では実際戦ってみよう。

アゼル コマンド
HP951 SP120
→攻撃
→炎精霊15 水精霊15
雷精霊15 土精霊15
防御
アイテム
逃走

で、これがコマンドって言って、
行動する前にかならず選択する項目だ。
ちなみに読者は選択できねェからよろしく。
戦闘は作者の気分だからよ。
そして、→がついてるだろ?
それが今から起こす行動ってわけだ。
横にある数字はSPを消費するから
使いすぎに注意ってことだな。

アゼルの炎精霊 SP15消費
もぐらっぽい者に351ダメージ

もぐらっぽい者のアタック
アゼルに259ダメージ

よし、ここでストップだ。
今アゼルがSPを使い、攻撃したよな?
だからもちろん減る。
そして体力も減っているはずだ。
見てみよう。

アゼル コマンド
HP692/951 SP105/120
→攻撃
炎精霊15 →水精霊15
雷精霊15 土精霊15
防御
アイテム
逃走

もぐらっぽい者
HP1153

HPSPが減っているのがわかるよな?
もちろん、HPが無くなると、戦闘不能になる。
負けたシーンになるってことだ。
そうなると、作者が出ていかないといけなくなる。
めんどい☆

よし、これで説明は終わりだ。
わからないことがあればコメントに書け、
クソ野郎共!
あ、アゼル、これおまけな。

アゼルは薬草を拾った!
アゼルは薬草を使った!
体力回復!

アゼルの水精霊 SP15消費
もぐらっぽい者に648ダメージ
属性効果が高いようだ!

もぐらっぽい者のひっかく
アゼルに368ダメージ

アゼル コマンド
HP324/951 SP90/120
→攻撃
炎精霊15 →水精霊15
雷精霊15 土精霊15
防御
アイテム
薬草×0
逃走

もぐらっぽい者
HP505

アゼルの水精霊 SP15消費
もぐらっぽい者に651ダメージ
属性効果が高いようだ!

もぐらっぽい者は倒れた!

戦闘に勝利した!

EXP500ゲット!

アゼル 精霊魔法士 EXP500/500 レベルup!
LV.1→LV.2
HP951→1082
SP120→130

アイテム
薬草×5
腐ったシャツ×1

一方通行
お、終わったようだな。
それじゃあまた説明しよう。
戦闘終了後、こうやってEXPが貰える。
所謂、経験値というやつだ。

戦闘終了後は自動的にHPとSPが元に戻る。

そして戦利品が最後に貰えるのだ。
たった今、薬草を手に入れただろう。
薬草はHPを300回復させる効果があるんだ。
腐ったシャツはスルーでいいだろw

とりあえずこれで戦闘の説明は終わりだ。
後から出てくるRIMITとかは後ほどだ。

説明終了だ。
話の途中でわからなくなったら
コメント欄に書きやがれクソ野…ぐっはん

作者は致命的なダメージを受け、
地面をすり抜けて落ちていった。

アゼル
はぁはぁ…大丈夫ですか…?

ジーバイダ
あ、あぁ…。
とりあえず…仕事を頼む…!

アゼル
わかりました…!
大地に恵を…。

俺はいつものように精霊魔法を唱え、
一気に畑の土を回復させていく。

ジーバイダ
おぉ!
やはりすごいな!
さすが精霊魔法だ…!

アゼル
この力が役に立てて光栄です。

ジーバイダ
ありがたいな…
ところで水田の方は…。

ミオ
アゼルせんぱーい!
ここですよねー!

アゼル
ジーバイダさん、言ってた子が来ましたので
向かいにいきましょうか。

ジーバイダ
そうだな…、また変なのがでないといいんだが…

アゼル
モンスターは勘弁してほしいですね。

俺とジーバイダさんは玄関に戻り、
ミオを迎えに行く。

扉を開けるとミオが立っていた。

ミオ
こんにちは、アゼルせんぱい。
それで、どんな用ですか?

ジーバイダ
この子がそうかね?

アゼル
はい。
とりあえず見てもらったほうが早いか…
ミオ、ちょっと来てくれる?

ミオ
あ、はい!
では、お邪魔します…。

ジーバイダ
どうぞどうぞ。
水田を綺麗にしてくれるんだろ?

ミオ
水田ですか?

アゼル
あぁ、水田の水が凄く汚れているようなんだ。
それで直せないかって話でな。

ジーバイダ
精霊魔法では直せないとの話だから、
ミオさん頼むよ。

ミオ
わかりました!
えーっと…?

ジーバイダ
ジーバイダだ、年は30超をしておる。
頼んだぞ。

ミオ
はい!

そして俺たちは先ほどの畑を抜け、
その先にある小さな林に入っていくと、
水田があった。

だが…そこには…。

ミオ
な、なんですか!?
あれは!?

アゼル
おい!作者!
またか!

一方通行
今回は俺も手伝ってやるから頑張れよ。

ジーバイダ
すまないが…まかせていいか?

アゼル
まかせてください!

ミオ
私も戦います!

アゼル
だめだ!
ミオは下がっていろ!

ミオ
嫌です!
アゼルせんぱいは私を助けてくれた恩人です!
今返さないとどこで返すんですか!

アゼル
わかった。
くたばるなよ…!

……………
戦闘シーン

精霊魔法士 LV.2 アゼル HP1082 SP130
セイレーン LV.1 ミオ HP915 SP340
一方通行 LV10 アクセラレータ HP2514 SP∞

キチガイ HP5000

アゼル コマンド
HP1082/1082 SP130/130
→攻撃
炎精霊15 水精霊15
→雷精霊15 土精霊15
防御
アイテム
薬草×5 腐ったシャツ×1
逃走

ミオ
HP915/915 SP340/340
→攻撃
→泉水 20 歌唱水50
回復水 15
防御
アイテム
逃走

アクセラレータ
HP2514/2514 SP使用制限無し
→攻撃
大気操作∞ 地球自転操作∞
→ベクトル変化∞ 原子崩しプラズマ∞
防御×反射
アイテム
上薬草×10
絶対逃走

アクセラレータのベクトル変化
あらゆるベクトルを変化させる!

アゼルの雷精霊 SP15消費
キチガイに524ダメージ

ミオの泉水 SP20消費
キチガイに954ダメージ
効果が高いようだ!

キチガイの汚水波
アゼルに461ダメージ
ミオに581ダメージ
アクセラレータはベクトル変換した!
キチガイに104ダメージ
効果が少ないようだ。

アゼル コマンド
HP621/1082 SP115/130
→攻撃
→炎精霊15 水精霊15
雷精霊15 土精霊15
防御
アイテム
薬草×5 腐ったシャツ×1
逃走

ミオ
HP334/915 SP320/340
→攻撃
泉水 20 →歌唱水50
回復水 15
防御
アイテム
逃走

アクセラレータ ベクトル変換状態
HP2514/2514 SP使用制限無し
→攻撃
→大気操作∞ 地球自転操作∞
ベクトル変化∞ 原子崩しプラズマ∞
防御×反射
アイテム
上薬草×10
絶対逃走

アクセラレータの大気操作
放射能汚染キチガイを包み込む!
キチガイに2410ダメージ

アゼルの炎精霊 SP15消費
キチガイに614ダメージ

ミオの歌唱水 SP50消費
キチガイに980ダメージ
ミオは400回復した!

キチガイの超音波
アゼルに580ダメージ
ミオに684ダメージ
アクセラレータには効果がないようだ。
ミオは戦闘不能になった!

アゼル
ミオー!

一方通行
チッ…。

アゼル コマンド
HP41/1082 SP100/130
→攻撃
→炎精霊15 水精霊15
雷精霊15 土精霊15
防御
アイテム
薬草×5 腐ったシャツ×1
逃走

ミオ 戦闘不能
HP0/915 SP270/340
攻撃
泉水 20 歌唱水50
回復水 15
防御
アイテム
逃走

アクセラレータ ベクトル変換状態
HP2514/2514 SP使用制限無し
→攻撃
大気操作∞ 地球自転操作∞
ベクトル変化∞ →原子崩しプラズマ∞
防御×反射
アイテム
上薬草×10
絶対逃走

アクセラレータの原子崩しプラズマ
空気を圧縮し、プラズマを作り出した!
連続攻撃!
キチガイに2840、2904、3050、3304ダメージ

アクセラレータ
チッ。三下が調子に乗るんじゃねェッての。

戦いに勝利した!

EXP1000ゲット!

アゼル 精霊魔法士
EXP900/900
レベルup!LV.2→LV.3
HP1082→1374
SP130→150
EXP100/1200

ミオ セイレーン
EXP500/500
レベルup!LV.1→LV.2
HP915→1167
SP340→380
EXP500/800

アクセラレータ 一方通行
EXP1000/3200

戦闘シーン終了。

第十三話 過去と未来

第十三話 〜過去と未来〜


アゼル
大丈夫か、ミオ!

ジーバイダ
とりあえず家に運んでやろう!

アゼル
そうですね!

俺はミオを抱え込むと
ジーバイダさんに誘導されながら
畳に布団が敷かれている場所に
そっとミオを下ろした。

ジーバイダ
しばらく休ませてあげよう。
そのかわり私が昔話をしてあげよう。

アゼル
そうですね。
是非ともお願いします。

ジーバイダ
20年前の話だが…。
ここから海を渡り、山を超え、
国境を超えた先に
4つの方角を示す街の名前がある。
そこではずっと4つの国が戦争をおこしていた。
そこで勇敢な戦士たちが8人現れ、
世界戦争を見事止めてみせたんだ。

アゼル
そこは…聞いた事があります…。
その人達の名前はわかりますか?

ジーバイダ
そうだな…。確か…。
アザク、ユイ、ラオン、レイ、ヴァイス、
カイ、ヨウ、ズターズ。
この8人…だったな。

アゼル
!!
その人達の中でアザク、レイって人に
会ったことがあります…!

ジーバイダ
本当か!?
それならあの方達は生きていたのか…。

アゼル
それで…精霊魔法について教えて頂きました。

ジーバイダ
あの人達は何でも知っておられるからな…。
それで、話を戻すが…
彼達は魔神を見つけ出し、戦った。
世界平和のために。
だが、魔神は攻撃を全て無効化するため
全てをはね返された。
それで彼達は離れ離れになり、
それから8人の姿を見たものは
いないということだ。

アゼル
そうですか…。
あの、その魔神は…
攻撃を反射するんですよね?

ジーバイダ
あぁ、そうみたいだが…
まさか!やめておくんだ!
精霊魔法が通じる訳がないだろ!

アゼル
エクスカリバーっていう
精霊魔法があります。
その魔法は相手の能力を無効化する事ができます!

ジーバイダ
ほう…それは君に使えるのか…?

アゼル
残念ながら習得していません。
全属性の精霊を操らなければならないからです。
でもきっとやってみます!

ジーバイダ
じゃあ過去に行ってみるか…?

アゼル
!?
そんな事が可能なのですか!

ミオ
うぅーん…。あれ…私…。

ジーバイダ
おっと…また話は後でな…。

アゼル
ミオ!無事か!

ミオ
あ…あぜるさ…ん?
顔が近いで…す…。

アゼル
顔赤いぞ!
熱あるのか?待ってろ、
今すぐ氷の精霊で冷やしてやるからな!

ミオ
い、いえ!大丈夫です!
起きれますから…。

アゼル
そ、そうか。よかった…。

ミオ
ところで水田はどうなりましたか?

ジーバイダ
あぁ、そうだった!
大丈夫か?力を使っても。

ミオ
大丈夫です。
もう元気になりましたから!

アゼル
よし、じゃあ頼んだよ。

ミオ
まかせてください!


そう言うとミオはそのまま水田に向かって行った。

俺はしばらく考え、
ジーバイダさんが話してくれた事を、
少し整理してみた。

過去に戦争を止めた8人が最後の魔神戦で負けた。
ということはまだ魔神が生きており、
何がを企んでいるという可能性が高い。
倒そうにも相手が全ての攻撃を反射するため、
そのガードを打ち消さなければならない。
そこで伝説の精霊魔法『エクスカリバー』で
相手の能力を無効化する事が、
できる魔法を習得したい。

そのためには過去に行き、
俺の祖先に会う必要がある。
きっと俺なら使えるはずだ。

ジーバイダ
君も奥さんや子供さんがいるなら
連れ行ってやってもいいんだが…。
どうする?

アゼル
今日は帰って相談してみますね。

ジーバイダ
あぁ。後日連絡をくれたら私の魔法で
連れて行ってやるからな。
畑を綺麗にしてくれたお礼だ。

アゼル
いえいえ!
じゃあミオを待ちますか。

ジーバイダ
そろそろだと思うが…。

ミオ
お待たせしました!
水田を綺麗にしておきましたので、
再度使えますよ!

ジーバイダ
おお!
そいつはよかった!

アゼル
ではこれで失礼しますね。

ジーバイダ
ああ、気をつけてな。

アゼル
ミオ、そのまま光の精霊魔法でワープするから
俺に捕まれ。

ミオ
はい!
では、ジーバイダさん、お元気で!

光の精霊魔法でワープし、
そのまま帰宅した。

そして今から晩御飯を食べる。
その際に今日話してもらった過去に飛ぶ話を
ミストとライザに話した。

ライザ
おぉ!過去にいけるの!?
父さん!僕も連れて行ってほしいな!

ミスト
うーん。
少し不安なんだけど…。

アゼル
俺だって不安だ。
だがこのままだと魔物が増え続けてしまうからな。

ライザ
今日学園の傍で龍型のモンスターが発見された
って先生が言ってたよ。

アゼル
龍型!?
なんとなく強そうだな…。

ミスト
で、どうするの?
私は…アゼルちゃんがいればいいけど…。

ライザ
夫婦で仲良く過去におデートか…
熱いねぇー!

アゼル
うるせぇ、とにかく明日行くから
準備しとくんだぞ。

ライザ
はーい。父さん母さんお休み。

ミスト
はい、お休み。

アゼル
ゆっくり休めよ。

ミスト
私達も寝ましょ?

アゼル
そうだな…
いろいろ今日は疲れたしな…。

俺は風呂に入り、
髪の毛を適当に乾かし、
ミストと一緒に一夜を過ごした。

次の朝…。


アゼル
んー。
さて、珍しく起きれたな…。

ミスト
あ、起きた?
アゼルちゃん。
もう2人とも準備できてるから
アゼルちゃんもすぐに用意して来てね!

アゼル
おっと、俺が最後だったのか。
早くしねぇと。

俺は急いで支度を済ませ、
玄関に行った。

ミスト
遅いよ、アゼルちゃん。

ライザ
早く行こう!

アゼル
あぁ。今から唱えるからな。

光の精霊魔法でいつものように唱える…が。
精霊の反応がない。

アゼル
あれ?おかしいな…。

ミスト
どうかしたの?

アゼル
精霊魔法が発動しない…。

ライザ
えぇ!?
じゃあ僕のも…?

ライザは精霊を操ろうとしたが、
一匹たりとも寄ってこなかった。

ミスト
嘘でしょ…?

アゼル
一旦外に出てみよう。

俺たちは玄関の扉を開け、
外に出た。
するとそこには信じられない光景が
待ち受けていた。

アゼル
おいおい…まじかよ…。

道端には人が倒れ、
魔物が精霊を消していたのであった。

ミスト
うっ…。

アゼル
見るな、ミスト。

ライザ
父さん!魔物がこっちに気がついたみたいだよ!

アゼル
ちっ。しょーがねぇ…。

戦闘シーン

精霊魔法士 LV.3 アゼル HP1374 SP150
絶対防御 LV.1 ミスト HP689 SP290
精霊魔法士 LV.1 ライザ HP1192 SP120

魔物A HP3000/3000

アゼル コマンド
HP1374/1374 SP150/150
→攻撃
→炎精霊15 水精霊15
雷精霊15 土精霊15
防御
アイテム
薬草×5 腐ったシャツ×1
逃走

ミスト コマンド
HP689/689 SP/290290
→攻撃
→絶対防御 30 リフレクター 50
防御
アイテム
逃走

ライザ コマンド
HP1192/1192 SP120/120
→攻撃
→氷精霊 10 闇精霊 10
癒精霊 10 HP300回復
防御
アイテム
逃走

コマンド実行開始

アゼルの炎精霊 SP15消費
しかし精霊は呼び出せなかった…。

ライザの氷精霊 SP10消費
しかし精霊は呼び出せなかった…。

ミストの絶対防御 SP30消費
ミストの周りに絶対なる壁ができた。

魔物のスペシャルアタック
ファイヤーハリケーン!
アゼルに6995ダメージ
ミストは絶対防御で守られた!
ライザに8573ダメージ!

アゼルとライザは力尽きた…。

ミスト
あわわわ!
どうしよ…う!

2ターン目

アゼル コマンド 戦闘不能
HP0/1374 SP135/150
攻撃
炎精霊15 水精霊15
雷精霊15 土精霊15
防御
アイテム
薬草×5 腐ったシャツ×1
逃走

ミスト コマンド
HP689/689 SP/290290
攻撃
絶対防御 30 リフレクター 50
防御
アイテム
→逃走

ライザ コマンド 戦闘不能
HP0/1192 SP110/120
攻撃
氷精霊 10 闇精霊 10
癒精霊 10 HP300回復
防御
アイテム
逃走

ミストは逃げ出した!

戦闘シーン終了。


ミスト
こ、こんなの勝てっこないよぉぉぉ!

アゼル
くっ…ここまでか…。

ライザ
精霊魔法が使えないとただの一般人だよね…。

???
諦めんなよ!バカ野郎!

アゼル
その声は…!

戦闘シーン。

情感戦士 LV.4 レオン HP3792/3792 SP380/380

魔物A HP3000/3000

レオン コマンド
HP3792/3792 SP380/380
→攻撃
→クロスコンバット 20
ファイヤーブレイド 30
防御
アイテム
逃走

コマンド実行開始

レオンのクロスコンバット SP20消費
魔物Aに2682ダメージ!

レオン
おめぇのターンはねぇよ!

レオンの特攻
ファイヤーブレイド
魔物に5958ダメージ!

戦闘に勝利した!

レオン
非メンバーなので
ステータスに影響は出ません。

戦闘シーン終了。

アゼル
レオン!
無事だったか!

レオン
馬鹿か、俺は剣士だ。
お前ら魔法使いじゃねぇからな。

アゼル
まぁそうだったな!
わりぃな、助けてもらって。

ミスト
レオンくんが来ないと危なかったよ…。

ライザ
この人が…伝説の剣士!
ラオンさん!?
あれ?でも歳とってるって聞いたんだけどな…

レオン
残念ながら俺はその息子のレオンだ。
こいつは…アゼルの息子か…。

ライザ
あ!そうなんだ!
でも凄く強いね!

アゼル
レオンはな、自分の妹には凄く甘いんだぜ。

レオン
なっ、馬鹿野郎!

アゼル
ま、冗談はさておき、
今はみんなと合流する事に決めよう…。

ミスト
私は絶対防御をはっておくね!

ライザ
じゃあ僕は周りを見張っておくよ!

レオン
さぁ、どの道から行く?
アゼル、お前にまかせる。

アゼル
そうだな…。

1.草原地帯 トモカ ミオ
2.山へと続く道 レイナ
3.海岸洞窟 アイ サツキ

レオン
草原地帯にはトモカとミオが住んでいる。
トモカの能力は自然樹立。
何もない場所から突然、木を生やす事ができる。
自然環境科だからあまり戦えないかもな。
ミオは泉水洗美。
どんな汚い水でも一気に
綺麗な水へと変える能力だ。

アゼル
レイナは属性吸収だな。
あらゆる属性を吸収し、
そのまま相手に打ち返せる能力だ。
アイは瞬間移動。
言葉のままだな。
その場から空間を越えて瞬時に移動ができる。

レオン
サツキは絶対回復だな。
心臓が止まらなければ即回復が可能だ。

アゼル
能力的に一番ほしいのはレイナなんだが…。
一番危険に晒されてそうなのは…。

レオン
決まりだな。
草原地帯に向かうぞ。

アゼル
おう!

アゼル達は一番危険だと判断した、
トモカ、ミオに合流することにした。

戦闘シーンがめんどい。
…で!
作者が手抜きをしました。

草原地帯の途中に二人の家があるので、
立ち寄ってみる。

アゼル
ここが草原地帯の村か…。
畑や藁が積まれた荷馬車何かもあるな…。

案外村の中は平和だったみたいだ。
そこでレオンがトモカの家らしき場所を見つけた。

レオン
お、これがトモカの家か…。

アゼル
ここであってるのか?

ミスト
なんだか凄いね…。

ライザ
いかにも木を立ててそのまま上に藁を敷き詰めて、
扉を無理やりつけた感じの家だね…。

アゼル
作者の手抜きぶりも見られるな。

レオン
まぁとりあえず呼び出してみよう。

アゼル
そうだな。

俺は壊れそうな扉を2回ノックする。

アゼル
アゼルだ。トモカはいるかー?

すると中からトモカらしき人物が出てきた。

トモカ
よ、アゼル先輩!
久しぶりだね!

アゼル
おおう…何か元気なったな…。

レオン
人を間違えたのでは…。

ミスト
いやでも…声はトモカちゃんだよ…。

トモカ
もうやだなー!
ちょっと性格変わっただけじゃん!
気にしないの!
で、わざわざここまで来るぐらいだから
何かあったんでしょ?

アゼル
あぁ、そうだったな…。
実は…。

俺は今までのことをトモカに話した。
作者手抜きZONE

トモカ
そうなんだ…。
私の所は今のところ何もないよ。

アゼル
それはよかった。

レオン
ん?部屋の中から人か…?

ミオ
トモカ!
何の話してるの…って、アゼル先輩!?

ミスト
なんで顔赤らめているの??
ねぇ、アゼルちゃん?

アゼル
いや、知らねぇよ?

ミオ
す、すみません!
とにかく何かあったんですよね!

トモカ
ま、後で話してあげるから、
とりあえずアゼル先輩について行こ!

アゼル
ありがとう。
ほら、ミスト。
行くぞ。

ミスト
う、うん…。

レオン
結婚しても変わらねぇな…。
このメンツは…。

ライザ
父さん!あれ!

アゼル
なんだ!?
上か!?

俺たちはライザの声で上を見上げると
雲の塊がこちらに向かってきていたのだ。

アゼル
みんな!伏せろ!

ミスト
だめ…防御が間に合わない…!

レオン
ちっ…!クソっ!

トモカ
やだー!

ミオ
いやぁー!

ライザ
父さん!?
うわぁぁぁ!

俺は雲の中に巻き込まれ、
そのまま上空に飛ばされていた。
他の皆は無事だろう…。

アゼル
いてて…。
なんなんだ…。

???
お前がスピリットファントムマスターか。

アゼル
なん…だ?

ズターズ
俺は過去の最強戦士、ズターズだ。
今からテメェを試す。

アゼル
おい!意味がわからないぞ!
また作者か!

ズターズ
作者は関係ねぇよ。
とにかく今は構えを取れ。

ライザ
父さん!

アゼル
ライザ!
無事だったか…!

ズターズ
ん?スピリットファントムマスターは一人なはず…。

第十四話 次元の狭間

第十四話 〜次元の狭間〜

アゼル
それはな…俺の息子だからだ。

ズターズ
何?息子だと?
この雲の渦は精霊の力でできているんだ。
だからスピリットファントムマスター以外は
巻き込まないはずだが。

ライザ
僕だって精霊魔法使えるからね!

アゼル
親子の力を見せてやろうぜ!
ライザ!

ライザ
うん!行くよ!

ズターズ
仕方ねぇ。
1人増えても所詮子供だからな。

戦闘シーン


精霊魔法士 LV.3 アゼル HP1374 SP150
精霊魔法士 LV.1 ライザ HP1192 SP120

ズターズ HP5000

アゼル コマンド
HP1374/1374 SP150/150
→攻撃
→炎精霊15 水精霊15
雷精霊15 土精霊15
防御
アイテム
薬草×5 腐ったシャツ×1
逃走

ライザ コマンド
HP1192/1192 SP120/120
→攻撃
→氷精霊 10 闇精霊 10
癒精霊 10 HP300回復
防御
アイテム
逃走

コマンド実行開始!

アゼルの炎精霊 SP15消費
ズターズに682ダメージ

ライザの氷精霊 SP10消費
ズターズに478ダメージ
ズターズは氷漬けになった!

ズターズは動けない!

2ターンコマンド

アゼル コマンド
HP1374/1374 SP135/150
→攻撃
炎精霊15 水精霊15
雷精霊15 →土精霊15
防御
アイテム
薬草×5 腐ったシャツ×1
逃走

ライザ コマンド
HP1192/1192 SP110/120
→攻撃
氷精霊 10 →闇精霊 10
癒精霊 10 HP300回復
防御
アイテム
逃走

ズターズ
HP3840/5000

コマンド実行開始!

アゼルの土精霊 SP15消費
ズターズに785ダメージ

ライザの闇精霊 SP10消費
ズターズに937ダメージ

ズターズの氷は溶けた!
ズターズの光神剣
ライザに828ダメージ

3ターンコマンド

アゼル コマンド
HP1374/1374 SP120/150
→攻撃
→炎精霊15 水精霊15
雷精霊15 土精霊15
防御
アイテム
薬草×5 腐ったシャツ×1
逃走

ライザ コマンド
HP364/1192 SP100/120
→攻撃
氷精霊 10 闇精霊 10
→癒精霊 10 HP300回復
防御
アイテム

ズターズ
HP2118/5000

コマンド実行開始

アゼルの炎精霊 SP15消費
ズターズに847ダメージ

ライザの癒精霊 SP10消費
ライザのHP300回復

ズターズのダークホール
アゼルに927ダメージ

4ターンコマンド

アゼル コマンド
HP447/1374 SP105/150
攻撃
炎精霊15 水精霊15
雷精霊15 土精霊15
防御
→アイテム
→薬草×5 腐ったシャツ×1
逃走

ライザ コマンド
HP664/1192 SP90/120
→攻撃
氷精霊 10 闇精霊 10
→癒精霊 10 HP300回復
防御
アイテム

ズターズ
HP1271/5000

コマンド実行開始

アゼルのアイテム使用 薬草×4
アゼルのHP300回復

ライザの癒精霊 SP10消費
ライザのHP300回復

ズターズのファイヤーストーム
アゼルに729ダメージ

5ターンコマンド

アゼル コマンド
HP18/1374 SP120/150
攻撃
炎精霊15 水精霊15
雷精霊15 土精霊15
防御
アイテム
薬草×4 腐ったシャツ×1
逃走
→☆special attack スピリットマスターX

ライザ コマンド
HP964/1192 SP80/120
攻撃
氷精霊 10 闇精霊 10
癒精霊 10 HP300回復
→防御
アイテム

ズターズ
HP1271/5000

コマンド実行開始!

ライザの防御

ズターズのメテオ
防御で半減!ライザに1680ダメージ
ライザは戦闘不能。

アゼルのspecial attack!

アゼル
開放の精霊虹輝よ!
我に力を!

アゼルのステータスアップ!

6ターンコマンド

スピリットマスターX コマンド
HP8473/8473 SP∞
攻撃
→爆炎精霊 水流精霊
超雷精霊 爆岩精霊
防御
アイテム
薬草×4 腐ったシャツ×1
逃走
☆スピリットマスターX状態

ライザ コマンド
HP0/1192 SP80/120
攻撃
氷精霊 10 闇精霊 10
癒精霊 10 HP300回復
防御
アイテム

スピリットマスターX コマンド
HP8473/8473 SP∞
攻撃
爆炎精霊 水流精霊
→超雷精霊 爆岩精霊
防御
アイテム
薬草×4 腐ったシャツ×1
逃走
☆スピリットマスターX状態

ズターズ
HP1271/5000

コマンド実行開始!

スピリットマスターXの爆炎精霊
ズターズに6847ダメージ!

スピリットマスターX
コロス…!

スピリットマスターXの超雷精霊
ズターズに8543ダメージ

ズターズは戦闘不能

戦いに勝利した!

EXP3000ゲット!

アゼル 精霊魔法士
EXP1200/1200
レベルup!LV.3→LV.4
HP1374→1652
SP150→180
EXP1500/1500
レベルup!LV.4→LV.5
HP1652→2102
SP180→210
EXP400/1800

ライザ 精霊魔法士
EXP500/500
レベルup!
EXP800/800
レベルup!
EXP1000/1000
レベルup!LV.1→LV.4
HP1192→2121
SP120→200
EXP700/1200

ライザは風精霊 SP10を覚えた!

戦闘シーン終了

ズターズ
馬鹿な…歴史上ではここで俺が勝つはず…。
子供の力が強いのか…?
それともまた手抜きクソ作者か…。

一方通行
まぁチート的なもの使ったからねーww

ライザ
子供だからって甘くみちゃいけないよ!

アゼル
まぁ俺には使えない属性が操れるからな。
それがお前の弱点だったんだろ。

ズターズ
ちっ。
まぁいい。
お前なら…このままいかせても大丈夫だな。

アゼル
なんだ?
試すってこれだけだったのか?

ズターズ
ふん、まぁ過去で出会う事になるだろう。
それじゃあな!

アゼル
あ、おい!
待てよ!

ライザ
行っちゃったね。

アゼル
あぁ…。
そういえば…精霊魔法が使えるようになってるな!

ライザ
みたいだね!
よーし!このまま降りて…って…。

アゼル
よく考えるとこの雲の渦が消えると
俺たちはこのまま落下するんだよな…。

ライザ
あはは…。

アゼル
うーん。やっぱあれだな。
作者だな。

ライザ
だってあの作者だし。
仕方ないよ父さん。

アゼル
そうだな。作者だからな。

俺はそのまま何事もなく落下し、
風の精霊で竜巻をおこし、
ふわりと地面に着地した。

アゼル
うぉ…煙だらけで見えねぇ…。

ライザ
皆無事かな?

煙がひくと、
中から現れたのは倒れている皆だった。

アゼル
!!
ミスト!大丈夫か!?

ライザ
父さん!
皆ダメージ受けたみたいになってるけど、
何か別の力で抑えられているようだよ!

アゼル
まさか…精霊の力か…!?

よく辺りを見ると一般人までもが倒れている。

レオン
アゼル…。
どうやらお前の言う通り、
精霊の力が大きすぎて
処理できなくなっているようだ…。

アゼル
レオン!
大丈夫か!
やはり精霊のせいなのか!

レオン
ここにいる全員、精霊の力に抵抗力がないから
倒れちまっているのだろう…。

アゼル
クソっ、どうやったらいいんだ!

ライザ
父さん!
向こうから人が歩いてくるよ!

アゼル
何!?

レイナ
よっ!アゼルちゃん!

アゼル
レ、レイナ!
何故ここに?

レイナ
それはあれだけ大きな竜巻があれば
何事かと思って見にきたらこれだからね?

アゼル
やはり俺にはどうしようもできねぇな…。
そうだ!レイナの力で何とかならないか?

レイナ
それがね…
勝手に精霊を吸収し続けてるから、
私にはどうしようもないのよねー。

アゼル
レイナ…吸収処理が追いつかなくなるぞ!
とにかく出すんだ!

ライザ
思うんだけど、
僕達も精霊魔法を使いまくれば
なんとかなるんじゃない?

アゼル
そうだな!
とりあえず今はそれに専念しよう!

レイナ
じゃあ私は精霊を使い続けて一気に出すから
それを使ってね!

アゼル
わかった!


アゼルはレイナと再開し、
他の皆を救うことができるのだろうか?

……………………。


アイ&サツキ編

アイ
真っ暗ね…。
モンスターから逃れるために
慌てて瞬間移動したからかしら…?

サツキ
仕方ないですよ…。
それでもよく無事でいられたものですよ。

アイ
そうね…。
私達2人だと不安ね…。
他のみんなは何してるのかしら?

サツキ
きっとこのあちこちにいるモンスターと
戦っていると思います!
お兄ちゃんも戦いに出かけましたし…。

アイ
2人は一緒じゃなかったのね?
じゃあもしかすると…アゼルと合流してるかも。

サツキ
それなら安心ですね!
あ!アイ先輩!あれ見てください!

アイ
なにかしら…?

私はサツキが指さした方向を見る。
薄暗くてよく見えないが、
石に文字が書かれているのは見えた。

サツキ
何か遺跡ですか…?

アイ
わからないわ。
こういうのはあんまり触れない方がいいわ。

サツキ
そうですね…。

???
そこまでだ、諸君。

アイ
だ、誰!?

いきなり何処かから声がした。
どす黒い声でいかにもおっさんっぽいような…。

???
アイとサツキか…。
俺の事は覚えてるかなぁ?

アイ
な、なに…?

サツキ
あっ…はわわわわ!
り、、理事長!

アイ
な、なんですって!?

理事長
ふっふっふ…はっはっは!
残念だったな!

理事長は確か蔓草研究所以来、
警察に捕まっていたはず…!

アイ
なんでここにいるのよ!

理事長
はっ。くだらん。
俺は脱獄したに決まってるだろ。
わからねぇのか?バカだなー。

理事長は高らかに笑いながら私を見下している。
こんなやつに見下されたくないのでいい返す。

アイ
貴方の方がよっぽどか馬鹿よ!
なに?脱獄してきたからって調子に乗って!
ふざけんじゃないわよ!

サツキ
うぅ…。
アイ先輩…。
以前の理事長と何か違います…。

理事長
はぁ。
お前ら…死にたいか?

アイ
な、何!?

サツキ
アイ先輩!
理事長は何らかの能力を持っています!

アイ
下がってて…。
サツキちゃんは出口へ走って…!

理事長
ふん。そんな事させねぇよ。

アイ
なっ!?

辺りを見渡すと、
モンスターの目が赤く光り、
こちらをにらめつけるように見ていた。

アイ
う、嘘…。

サツキ
お、お兄ちゃん…助けて…!

理事長
ふん。今頃兄さんはボコボコだろうよ。

アイ
くっ…。

突破口が見当たらない。
私の瞬間移動もこんな狭い洞窟で使うと、
どこに飛ぶかわからない。

サツキの能力があったとしても
これだけの数のモンスターを相手にするのは
無理がある。

理事長
ふっふっふ。
ここまでだな。
死んでしまえ!

サツキ
あわわわ!
お兄ちゃーん!

アイ
ごめんなさい…。レオン…。

私は覚悟を決めて目を瞑った。

…………………。

何もおこらない。

痛みを感じない。

私は目を恐る恐る開けると、
そこには…。

ラオン
ったく、こんなときに馬鹿息子は何やってんだ。

アザク
あんたの息子さんは
そんなことでくたばるわけねぇだろ。

アイ
あ、あの?

サツキ
お、お父さん…?

アイ
え!?

ラオン
またせて悪かったな、サツキ。

アザク
とにかく、今は喋ってる場合じゃねぇ。
ここは俺たちにまかせろ!

アイ
は、はい!
サツキ!
邪魔にならないように援護するよ!

サツキ
は、はぁい!

バトルスタート!

アザク HP16841 RP∞
ラオン HP27480 RP∞


モンスター大群 HP50000

作者の手抜き
コマンド選択無し。

アザクのバスターブレイド
モンスターの大群17219ダメージ!

ラオンの破壊神召喚
破壊神の闇魔閃光
モンスター大群に28222ダメージ!

モンスター大群の連続攻撃
アザクに25ダメージ
アザクの反撃
モンスター大群に42813ダメージ!

理事長
な…なんだと…!?

一方通行
そりゃ、勝てないわ。
RPG世界で最強の2人だからな。

理事長
お、おい!作者!
不公平すぎるだろ!

一方通行
まぁ、ここでやられておきなよ。

理事長
はぁ!?

アザク
よし、いっきに攻めるぞ!

ラオン
言われなくとも!

一方通行
んじゃあ俺も。

理事長
解せぬ。

作者特攻ステータス変換
アザク HP99999
ラオン HP99999
アクセラレータ HP999999

理事長 HP100000

アザクの殴る
理事長に99999ダメージ

アクセラレータの血管逆流
理事長は爆発し、内蔵までもくだけちった。

バトルに勝利した!


アザク
おい、作者。
チート使いすぎだろ。

一方通行
まぁ、あれだ。
話を早く進めたいからな。
理事長を殺しといて、後からまた復活で。

ラオン
復活すんのかよ!
こんな跡形もなくぐちゃぐちゃなのにか!?

一方通行
ま、小説だからね。

アザク
クソ作者め…。

アイ
だ、大丈夫ですか!?

アザク
ん?あぁ。
そういえば紹介が遅れたな。

サツキ
お父さん!

ラオン
おー、よしよし、
元気にしてたかー?

サツキ
ひどいよ…。今まで連絡もなしに…。

ラオン
悪かったな…。
いろいろあってな…。

アザク
ちなみに俺はアザク。
こっちが…まぁわかるよな。

アイ
あ、はい…。
私はアイです…。

アザク
アイさん。
さっそくだが、
ここの遺跡にどうやって入った?

アイ
えーっと…私は…。
モンスターに追われてて、
瞬間移動という能力を使ってここに来ました。

アザク
そうか…。じゃあ次元を渡っているって事だな。

アイ
え、え?
つまり…私が…瞬間移動を間違えてここに…?

アザク
そういうことだな。
アイさんはさっきの男の事、わかるか?

アイ
はい。
私が通っていた高校の元理事長です。

アザク
なるほどな。
ざっと見て調べてみたんだが、
理事長の能力は召喚獣士。
あらゆる所からモンスターを作り出し、
そいつで戦う能力みたいだな。

アイ
そ、そこまでわかるんですか…?
すごいです…。

ラオン
アザクは観察力が凄いからな。

アザク
まぁ、伊達に剣と魔法を
使ってるわけじゃねぇしな。

サツキ
ねぇねぇ、お父さん。
ここから出るにはどうしたらいいの?

ラオン
うーむ。
次元を超えることができるなら…。

アイ
それなら私が…!

アザク
いや。だめだ。
万が一の事を考えろ。
もし失敗して違う次元に行ってしまったら
どうしようもできねぇことになる。
俺がいる次元に飛んできてくれたのが
不幸中の幸いだな。

アイ
そうですよね…。

サツキ
うぅ…。
みんなには会えないのかな…。

ラオン
皆?他にも仲間がいたのか?
それにレオンもいるのか?

サツキ
う、うん…。
お兄ちゃんは多分無事だよ。

アザク
とにかく、宇宙船まで戻ろう。
案内する。

アイ
あ、はい…。

ラオン
いくぞ、サツキ。

サツキ
あー、待って!お父さん!

サツキのお父さんとそのご友人の方に
私は宇宙船に案内してもらった。

……………。

〜アゼル編〜

アゼル
なんとか…なったな。

レイナ
そうだね…。

ライザ
皆落ち着いてるようだし、
多分大丈夫だよ!

アゼル
とにかくみんなが目を覚ましたら、
海岸の洞窟に向かうぞ。

20分後…。

レオン
ん。なんだ…俺はいったい…。

アゼル
お、目覚ましたか!

レオン
アゼルか…。
他の皆は?

アゼル
まだ熟睡中だな…。
このままほっておくにはいけねぇしな。

レイナ
久しぶりね、レオンくん。

レオン
お、合流できたのか…。
レイナの能力はかなり戦力になる。
助かるぜ。

レイナ
いえいえ、レオンくんの剣技程じゃないよ。

アゼル
残るのは…ミスト…ミオ…トモカ…か。

ライザ
お父さん、僕がここに残るから
残りの人を見つけてきてはどうかな?

アゼル
だが…ライザ1人でまかせれるか…?

ライザ
大丈夫だよ、お父さん。
僕はお父さんの息子だよ?

アゼル
そうだな。
よし!この3人が目を覚ましたら
精霊を使って父さんに話しかけるんだぞ?

ライザ
わかった!
じゃあ待ってるよ!

レオン
じゃあ行くか。

アゼル
そうだな、ここでもたもたしてたら
アイ先輩とサツキちゃんが危ないからな…。

レオン
不思議と感じるんだが、
あの2人は無事だと思うんだ。

レイナ
そうだね、私もそんな感じがするよ。

アゼル
だよな、そう考えていけば大丈夫だな!

俺たちは海の方に向けて歩き出した。

マップ的な物

寂れた村
ライザ・ミスト・ミオ・トモカ

海岸へ続く道
アゼル・レオン・レイナ

次元の洞窟前
アイ・サツキ・アザク・ラオン

城下町
ユイ・レイ

北の街〜ウール街〜
カイ・ヨウ

空中庭園
ヴァイス・ズターズ

第十五話 神龍

第十五話 〜神龍

アゼル
あぁ…
なんでこんなに暑いんだ…。

レオン
仕方ないだろう、海の近くなんだからよ。

レイナ
そういえば青洋学園の近くに海なかったからね。

アゼル
そうだったっけ?
まぁ、なかった事にしよう。

レイナ
確かそうだった気が…!

アゼル
いいや、それより洞窟はまだなのか?

レオン
もう少しで着くはずだ。
むっ!何か人の気配があるぞ…!

アゼル
な、何!?

俺たちは岩の陰に身を潜めて、
相手の様子を伺う事にした。

…………………。

私達は宇宙船に乗り、
元の時代へとやってきた。

そしてさっきまで見ていた洞窟前へ到着する。

アイ
ここは…。

アザク
元の場所に戻ってきたようだな。

サツキ
お父さん、ここが私達が入った場所だよ!

ラオン
そうか…。
じゃあここから次元ワープをしないで、
ここに入っていこう。

アザク
あぁ。
確かに、ここは気になるところだ。
俺たちが求めていた無限の力があるはずだ。

アイ
無限の力…?

アザク
そうだ。
人によって違うんだが、
special attackというものを
自在に使えるようになるんだ。

ラオン
そうだ。
覚醒し、大ピンチにしかできないはずだが、
それを持っていればいつでもなれることができる。

アイ
そんな危険な物があるなんて…。

サツキ
悪い人にとられちゃったらやばいじゃん!
早く取りに行こーよ!

アザク
そう慌てるなって。
ここは強い奴らでたくさんだ。
俺たちで勝ち進めるか不安だ。

アイ
私達は足でまといになりそうね。
サツキ、ここで待ってましょ?

サツキ
え、えっと…。

ラオン
その方がいいかもしれんな。
若い女の子を傷つける事になるのはな…。

アザク
俺とラオンで行く。
二人は入口付近で待っててくれ。
ここならモンスターはあまりこないだろう。

アイ
わかりました!
待ってますね!

サツキ
お父さん、絶対戻ってきてね!

ラオン
あぁ、約束するよ。

アザクとラオンは洞窟の闇へと消えて行った…。

アイ
やっぱり2人じゃ不安ね…。
誰かいないかしらね…。

サツキ
そうですね…。

アゼル
ん…?アイ先輩…?

レオン
サツキ…!

レイナ
おー、二人とも無事だったのね!

いきなり岩陰から姿を現した
アゼルくん達。
今まで見張られていたのかな?

アゼル
よし!これで全員揃ったな!
早く寂れた村に戻ろうか!

レオン
待て、アゼル。
この洞窟の奥から何か気配が感じるぞ…。

アゼル
なんだと…?

レオンが察した通りに
洞窟には人の足跡らしき物があった。

アイ
あぁ、これはね。
サツキのお父さん、ラオンさんと、
アザクって人が入っていったんだよ。

レオン
な、なに!?
親父だと…?

アゼル
それにアザクだと…?
あの伝説の剣士と呼ばれた最強の人が…?

サツキ
お父さん、全然変わってなかったよ!

レオン
悪いが、アゼル、
俺はここに入る。

アゼル
言われなくとも!

アゼルとレオンは走りだし、
そのまま洞窟内へと入って行った。

レイナ
あっ、ちょっと…!

サツキ
もう…お兄ちゃんったら…。

アイ
はぁ。あの2人はほっといて村に戻る?

レイナ
そうですね、寂れた村なんですけど、
そこに待たせているんです。

アイ
あら、そうなの?
じゃあ3人で向かいましょうか。

サツキ
はい!

レイナ
モンスターにはなるべく
遭遇しないようにしたいですね。

私達は寂れた村に引き返すことにしたのだった。

…………。

〜寂れた村〜

ライザ
おおう…。
腹減ったなぁ…。

僕はお母さんとミオさん、トモカさんが
起きるのを待っている…が。
一向に起きようとしないのだ。

ライザ
モンスターも来ないし…。
それに精霊が多いのは仕方がないんだけどね…。

なんとかして目を覚まさせてあげないと。
お母さんの能力がないと皆を守れないし…。
お父さんに何か報告でもしないとダメかな?

僕は油断していると、
皆一斉に咳き込んでいた。

ライザ
わっ、何事だっ…?

村の外が騒がしく、砂が舞っている。
これはまさか…!

ライザ
僕が…戦わないと!

向こうから龍みたいな物が飛んでくる。
明らかにこちらを目指して。

ライザ
くっ…!風が…!

僕は構えていた。
片目で目の前に止まった龍を見る。


汝は。精霊使いか…。

ライザ
な、何…?

龍が喋っている…?
しかも僕の目の前で…?
幻想世界でしか見たことがなかった
龍がいるだけで驚いているのに…。

ライザ
あなたは一体…?

神龍
私は神龍。神に雇われた龍だ。

ライザ
あ、あの!
この3人を眠りから覚ます事は可能でしょうか!

神龍
うむ…。
絶対防御と森林木立と泉水洗美が…。
よかろう。能力者は復活させてやる。
その者達は精霊の何らかの力で
永遠に眠りについてしまっている。

ライザ
そ、そうなんですか!?
じゃあレオンさんは…。

神龍
たまたま目を覚ます事もあるが、
ごく希なケースだ。
よし、これで目が覚めるはずだ。
私はこれにて失礼する。
空中庭園に急がなければ…。

ライザ
く、空中庭園…?

神龍
さらばだ!精霊の子よ!

嵐が過ぎ去ると共に龍は消えていった。

ライザ
なんだったんだろう…。
それに空中庭園…気になる単語ばかりだ…。

1人で考えていると、
横で寝ているお母さん達が目を覚ました。

ミスト
う、うーん…。
ここは一体…。

ライザ
お母さん!
よかった…。

ミスト
わっ、ライザ!?
いきなり抱きつかないでよ。

トモカ
私達…助かったのかな…?

ミオ
ずいぶん眠ってたように感じたけど…。

ライザ
2人共無事でよかったですよ…。
正直、僕1人じゃ寂しくて…。

ミスト
あの…ライザ、
お父さんとレオンくんは?

トモカ
そういえば見当たらないね。

ミオ
もしかして…私達を置いて洞窟に向かったとか!?

ライザ
あはは…。

僕は苦笑し、これまでの事を話した。

ミスト
そうなのね。
じゃあ今からそこに向かおうかな?

トモカ
私達は戦闘できないから、
何ともできないけど…。

ミオ
ごめんね…。

ライザ
じゃあ僕とお母さんで戦うしかないね。
…っ!!

僕は慌てて横に避けた。
何かが飛んでいったようだ。

ライザ
誰だ!

一方通行
はっは。
この俺を忘れちまッたのかァ?

ミスト
あ!クソ作者だぁ!

一方通行
うるせェ!
お前らもたもたしすぎなんだよ!

ライザ
また作者特攻か…。

一方通行
とりあえずお前らをめんどくさいから
洞窟の奥までワープさせてやる。
アゼル達もそこにいるからよ。
ま、戦いを見てやりなよ。

トモカ
相変わらず小説バランスを崩すキャラだね。
ベクトルのなんちゃらで。

ミオ
さすがクソ作者ね。
考える事もクソ作者だね。

一方通行
お前らなァ…。
クソばっかり言ってンじゃねェ!
とっとと進め!クソガキ共!

ライザ
わっ…体が消えて行く…。

ミスト
やっぱりクソ作者…。


光輝いた先にあったものは…。


……………………。


マ〇オ
いっずみーま〇おー!やっふぅぅぅぅん!ウォ!?
プルル!てれっててれっててれってて(下落ちる)

アゼル
おいこら、作者。

レオン
まぁいいじゃねぇか。

アザク
お前ら、ふざけてないで目の前の敵を…!

ラオン
くっ…!

アゼル
だってさー、全然かなわないしさー。
作者の馬鹿が小説バランス崩すからさー。

アザク
それは言えてるな…。

ラオン
来るぞ!

戦闘メンバー
アゼル
レオン
アザク
ラオン
ミスト
レイナ
サツキ
アイ
ライザ

戦うメンバーを選びます。

1.アザク
2.アゼル
3.ミスト
4.サツキ

第十六話 魔王討伐

第十六話 〜魔王討伐〜

アゼル
戦うのは俺とアザクさんでいいな。

俺は不安だったので、
皆に聞いてみる。

アザク
俺は問題ねぇ。

ミスト
気をつけてね…!

俺の妻、
ミストが心配そうな顔で様子を伺ってきた。
当然、俺は心配ないと返す。

アザク
行こうぜ。
この扉を抜ければ後戻りはできねぇ。
覚悟はいいな?

アゼル
当たり前だ!

俺は扉を撃ち破り、
扉の中へと走り出した。

その瞬間。
目の周りが真っ暗になり、何も見えない。
俺は少し焦った感じで、アザクさんを呼んでみる。

アゼル
アザクさん!

アザク
アゼルか!?
何処にいる!?

よかった。まだ近くにいるようだ。
俺は光の魔法で辺りを照らす。

アゼル
今光の魔法を唱えます!

アザク
わかった!

辺りを照らすとそこに見えたのは…。

アゼル
…!?
校長…だと…!?

アゼル
奴だ!
奴が俺たちを…!

アゼル
くっ…。

学生時代…。
死んだと思われる校長が今目の前で…
無表情でこちらを見ている。

アザク
気をつけろ!
そいつと目を合わすな!
乗っ取られるぞ!

アゼル
クソっ!

俺はなんとか振り切った。

校長
チッ。アザクノヤロウカラコロシテヤル。

校長はそう言い放つと、
テレポートをし、アザクさんの目の前にきていた。

アザク
なっ…!

その瞬間、
アザクさんが吹っ飛ばされていた。

アザク
くっ…!

アゼル
クソ!待ちやがれ!
てめぇの相手はこっちだ!

校長
アァ?イマイッテヤルヨ。

アザク
避けろ!アゼル!

すると校長は全力でこちらに走ってきた。
正直避けられる気がしなかった。

案の定、俺は腹に蹴りを一発くらってしまった。

アゼル
ぐっ。ハァ…!

アザク
アゼル!
大丈夫か!

校長
ヒトノシンパイヨリ、
ジブンノシンパイシタラドウダ?

校長は一瞬で消え、
俺が魔法を唱えられる隙さえ見せなかった。

アザクさんが一方的にボコボコにされている。
自分は無力で震えて魔法すら唱えられない。

アザク
ぐはっ…。まだまだ…!

校長
アキラメロ、
ムカシノセンシヨ。
コレデトドメダ。

俺は黙って見ているだけしかできなかった。
ここで終わるのだろうか。

…。
覚悟を決めたその時だった。
校長の目の前に音速を超える早さで
剣が飛んできた。

アザク
やっと…来たか。

校長
ナンダ?イマノハ。

アザク
遅せぇよ…。バカ野郎…。

アゼル
アザクさん!

アザクさんはそういうと倒れ込んでしまった。
それと入れ代わりに、
寂れた村で戦った人が立っていた。

ズターズ
ちっ。ガードもできねぇほど余裕じゃなかったか。
おい!そこの精霊魔法士!
もたもたすんなよ!
校長に向かって何でもいいから撃て!

アゼル
あ…?いったい…なんだってんだ…?

ズターズ
あのな!
こいつに物理攻撃が効かねぇ!
魔法も効かねぇ!
精霊の力が弱点なんだ!
だから俺が囮になるからいけ!青年!

俺はこいつが言う通りにしてみる。
精霊魔法を唱え、
校長に狙いを定める。
そして、放つ。

ズターズ
バカ野郎!何処撃ってやがんだ!

校長
フッフッ…アゼルクンハ…
ドウヨウシテテウゴカナイヨ…!

アゼル
くっ…!