精霊魔法と学園LOVE.STORY Ⅳ

〜王都への道〜

第四話 召喚士とファースト

老人
くくっ。ふっ!

アゼル
お、老人さん。
無事でしたか?

老人
悪いな……
女達は預かった!

レオン
なんだと!?

アゼル
どういうことだ!

ミスト
えぇー!?

老人
君たちには勝てるとは思わない。
だからこいつを用意した!

ドラゴン
ギャァァァァオ!

アゼル
小癪な真似を!

レオン
ちっ!やるぞ!

ファースト
やはりな。このクソジジイめ!
気をつけな、こいつ召喚士だ。

アゼル
ファースト!
助けてくれるのか!

ファースト
今回特別だぞ。

レオン
来るぞ!


〜長期ボス戦闘シーン〜


アゼル HP7095 SP630
レオン HP11470 MP350
ミスト HP5217 MP2300
ファースト HP8517 MP320

ドラゴン HP69000
老人 HP90000

ドラゴンの破壊の波動!
全員に1524ダメージ!

アゼルのブリザード!SP60
ドラゴンに5120ダメージ!

レオンのドラゴンダイブ
空中に飛び上がった! MP10

ミストのクリムゾン!MP50
アゼルのHP1000回復!
ミストのHP1000回復!
ファーストのHP1000回復!

ファーストの狙い撃ち!MP40
ドラゴンに6241ダメージ

アゼル HP6571/7095 SP570/630
レオン HP10946/11470 MP340/350
ミスト HP4693/5217 MP2250
ファースト HP7993/8517 MP280/320

ドラゴン HP57639/69000
老人 HP90000

レオンのドラゴンダイブ
効果抜群!ドラゴンに38041ダメージ!

アゼルのボルカノン!SP50
ドラゴンに5917ダメージ!

ミストの絶対防御!MP1000
辺りに防御の壁を作り出す!

ファーストのマシンガン!MP50
ドラゴンに4801ダメージ!
老人に12451ダメージ!

ドラゴンの火炎の息吹
アゼルに1601ダメージ!
レオンに2591ダメージ!
ミストに2841ダメージ!
ファーストに2140ダメージ!

老人のアタック!
ミストの絶対防御で無効化された!

アゼル HP4970/7095 SP520/630
レオン HP8355/11470 MP340/350
ミスト HP1852/5217 MP1250
ファースト HP5853/8517 MP230/320

ドラゴン HP8880/69000
老人 HP77549/90000

老人の杖で殴る!
レオンは絶対防御に守られた!

アゼルのインフェルノ!SP80
ドラゴンに5014ダメージ!
老人に13710ダメージ!

レオンの攻撃!
老人に25170ダメージ!

ミストのバニッシュ!MP20
ドラゴンに3501ダメージ!

ファーストのマシンガン!MP50
老人に29074ダメージ!
ドラゴンにOVERKILL!

アゼル HP4970/7095 SP440/630
レオン HP8355/11470 MP340/350
ミスト HP1852/5217 MP1230
ファースト HP5853/8517 MP180/320

ドラゴン HP0/69000
老人 HP34765/90000

アゼルのリミット技アルテマ
老人にKH!60178ダメージ!

老人は倒れた!

ボスに勝利した!

〜長期ボス戦闘シーン終了〜


サツキ
お兄ちゃん!

レオン
よかった…無事だったんだな!

アイナ
あなた達が戦っている間、
そこの爺さんが魔法陣書いてたから
もしかしたらと思ってね……。

ミスト
それにしても味方がいないのかな?

アゼル
困ったものだな……。
車はさっきのドラゴンに潰されてしまった。

トモカ
これでは移動ができないですね…。

レイナ
どうしよう…。

ミオン
アイナ先輩の瞬間移動は使えないんですか?

アイナ
いい考えだけど、
これだけの人数は制限がかかるのよ…。

アゼル
別々の場所に飛ばされる可能性ですか?

アイナ
それもあるわね……。
それでも試してみる?

レオン
バランス良く、
近くに少人数で飛ばせばいいのでは?

サツキ
あ!それなら大丈夫そう!

トモカ
メンバーを考えよう!

アゼル
ゲームらしくなってきたな……。

アゼル、ミスト、トモカ

レオン、レイナ、サツキ

アイナ、ミオン、ファースト


レオン
いい感じの戦力だな。

ファースト
おい、自然に俺が入るのは何故だ?

アゼル
そういう設定なんだよ、
文句あるなら作者に言え!

アイナ
設定言わないの…。

レイナ
それじゃあさっそく飛ばしてもらおうかな!

トモカ
早くしないと日が暮れちゃう。

アゼル
よし!いくぞ!

アイナ
瞬間移動!


〜アイナチーム〜

アイナ
皆無事!?

ミオン
わ、私は何とか……。

ファースト
……。
厄介な場所に出たな。

アイナ
な、なにこれ!?

ミオン
ここは…。

〜ゾンビ研究所〜

ファースト
そのままだな。
あちらこちらに機械があるな。

アイナ
もう一回飛びたいところだけど、
すぐには使えないみたい。

ファースト
なるほど。
ここから脱出か。

ミオン
こんな気持ち悪いところ早く出ましょう!

ファースト
よし、先に進もう。

アイナ達は周囲を警戒しながら
研究所を進むが、
敵の姿が全く見当たらない。

それどころか全てが壊された後になっている。

アイナ
妙ね。
ほとんど壊されているわ。

ミオン
誰かが入ったんでしょうか?

ファースト
ここの扉が最後みたいだぜ。
何か気配がする。下がってろ。

ファーストが代表し、
錆び付いた重い扉を無理やり開ける。
するとそこには。

ミオン
何かいるよ!

ファースト
人間…か?
それにゾンビと戦っていやがる。

アイナ
助けましょう!

〜戦闘シーン〜

アイナ HP7961 MP350
ミオン HP6489 MP560
ファースト HP8617 MP330

ゾンビ大群 HP10000

アイナの岩座標移動!
ゾンビ大群に269ダメージ!

アイナ
え!?全然聞いてない!?

???
気をつけろ!
そいつらは魔法を打ち消すぞ!

ファースト
ならこれならどうだ!

ファーストの銃撃弾!
ゾンビ大群に1270ダメージ!

???の爆裂拳!
ゾンビ大群に9288ダメージ!

ゾンビ大群は倒れた!

戦いに勝利した!

レイト
ということだ。
この辺のゾンビは実は近くにある街の人達だ。

アイナ
えっ…それは確かな情報なの?

ミオン
な、なんか手足が動いているよ…!

ファースト
こいつら復活するんじゃ…!

レイト
よし!話は後だ!
出口はこっちにあるからついてこい!

ミオン
もうー!気持ち悪い…。


〜王国の外れ〜

レイト
ふぅ。あそこが王都だ。

ファースト
結構でかいな。

アイナ
ところでこれからどうしようか?

ミオン
先輩達も気になりますし…。
皆さんを探しませんか?

アイナ
そうね。早めに見つけましょう。

ファースト
奴らが近くにいるとは限らんぞ。
それに下手に動けば帝国兵に見つかるぞ。

レイト
確かに気配は何人かあるな。

ミオン
それじゃあ私に任せてください!
水のトンネルを作ります!

アイナ
そんなことできたの!?

ミオン
ここの湖に穴を開けますので、
皆さん来てください!

レイト
すごいな…。
魔法とは偉大だな。

ファースト
一応警戒しながら進むか。

…………。

第三話 帝国兵

アゼル
何とか無事に済んだな。
少し死にかけたけど……

レオン
少しじゃねぇだろ、ったく。
無茶しやがって

ミスト
そうだよ!
心配だったんだからね…。

レイナ
アゼルさいてー。

アゼル
ごめんごめん!
でもこれが良かっただろ?

アイナ
最善策かもしれないけど、
危険だからもう止めてね。

アゼル
はい…。

レオン
お、村みたいなのが見えてきたぞ?
寄っていくか?

アゼル
俺は構わないが…。

トモカ
あんな感じの村に美味しい物が!

ミオン
だめだよ、トモカぁ…。

アイナ
とにかく休憩がてらに行きましょう。

レオン
そうだな。
アゼルのバカがSPを
使い切ってしまったようだからな。

アゼル
アルテマは仕方ないだろ!?
全SPを使うんだから。

レオン
そういう問題じゃないんだがな。
よし、着いたぞ。

〜東の国・東最端の村〜

アゼル
木や草が全くないな……。

ミオン
これはひどいですね。

トモカ
こんなのって大丈夫なのかな?

ミスト
ねぇアゼルちゃん。
精霊魔法で何とかできないの?

アゼル
ふむ…。
種がなければ無から何も生めないな。

レオン
おい、誰か来るぞ……。

老人
おぉ、旅の方や。
ようこそ。

アイナ
はじめまして。
少しだけの間ここで休憩させて
頂いてもよろしいでしょうか?

老人
これはこれはご丁重に…。
だけどもね。
あまりゆっくりしない方がいいと思うのじゃが。

アイナ
何故ですか?

老人
ここは1番あんたらが来たところから
近い場所になるのじゃよ。
救援物がここに届くのじゃが、
すぐに国の人間がやってきおってな。
わしらの食料を奪って行くのじゃ。

アイナ
な、なんですって…。

レオン
聞いたか、アゼル。

アゼル
あぁ。これは国家が関わることだな。

レオン
よくわかってるじゃないか。

アゼル
助けよう。

レオン
お前正気か?
国1つ相手するんだぞ?

アゼル
皆でやれば大丈夫さ。

ミスト
アゼルちゃんがやるなら私もやるよ!

レイナ
ミストを守らないとね。

アイナ
ご老人を放置するわけにもいきませんから。

トモカ
このお花たちも可哀相だよ。

ミオン
…水かけてあげるね。

老人
あんたら学生さんかい?
助けてくれるのは嬉しいのじゃがな……。
止めておいたほうがよかろう。
あやつらは魔法や剣術、
銃や拳法などもやってくるのじゃよ。

アゼル
魔法や剣術は大丈夫だとして…。
銃や拳法はやった事ないぞ。

レオン
むっ。大人数がこっちに向かってきている。

老人
あれは…。
車をここに隠すんじゃ!
急いで中へ!

アゼル
くっ。
レオン!やるぞ!
俺とお前なら2人でやれる!

レオン
奇遇だな。
俺もそう考えていたところだ。

アイナ
ちょ、ちょっと!
2人とも何考えてるのよ!

アゼル
アイナ先輩、
皆を瞬間移動で部屋の中へお願いします。

ミスト
わ、私は!
アゼルちゃんを守らないと!

レイナ
大丈夫よ、ミスト。
あの子なら大丈夫。

トモカ
ミオン、そのお花は大丈夫だから!
早く!

ミオン
う、うん!

アゼル
よし、行くぞ!

レオン
あぁ!

老人
やばくなったらこのねぇちゃんの
瞬間移動で助けに行くからのぅ!

帝国兵
帝国の者だ。
救援物を渡してもらおうか。

アゼル
いきなりだな。
今日は残念ながら届いていない。

帝国兵
何?今日のはずだがな。
おい、貴様。
民間人だろう。
痛い目に合いたくなければ早くしろ!

レオン
その前に理由を聞きたい。
何故食料が必要なんだ?

帝国兵
そんなことも知らないのか。
決まっているだろ。
王がいつでも腹を空かせて待っているからだ。

レオン
なんだそりゃ…。
たくさん食べる人なんだな。

帝国兵
わかったのならさっさと出せ!

アゼル
数は…10人だな。

レオン
あぁ。まずあの車に魔法をぶち込め。
逃げ足をなくせ。

アゼル
はいはい…。

帝国兵
何ぶつぶつ言ってんだ。
反逆するのか?
右のヤツは剣持っているな。
左のやつは…。
なんだ?民間人じゃねぇか。

帝国兵B
魔法反応がないな。
片手剣か銃を隠し持っていると考えよう。

レオン
お前の能力に気づいてない。
今だ!

アゼル
インフェルノ

辺りの車を一斉に吹き飛ばし、
乗っている帝国兵を一掃する。

帝国兵B
うわぁぁぁぁっ!?

レオン
よし!

帝国兵
貴様か!
魔法反応がないようだが、
どういうことだ!

アゼル
残念だったな。
俺のは魔法じゃないんだよ。
わかるか?その筋肉でできた兵の頭で。

帝国兵B
うおぉっ!

レオン
おっと!させねぇぜ?

アゼル
さんきゅ、レオン。

帝国兵B
ぐはっ……。

帝国兵
くっ……!
逃げられないか…。

アゼル
観念しな。
ここでお前の命は終わりだ。

帝国兵C
させるかー!

レオン
アゼル!伏せろ!!

アゼル
なっ!やべっ…!

銃声が鳴り響くが……。
ダメージがない。

ミスト
危なかったね、アゼルちゃん。

アゼル
ミスト!ダメだろ、出てきちゃ……。
でもおかげで助かったよ。

レオン
この野郎!

レオンがその隙に帝国兵Cを
めった刺しする。

アゼル
やったぜ!

帝国兵
女……女がほしい…。

レオン
何っ!?

アゼル
こいつ、生きてたのか!
ミスト!

俺はミストに抱きつき、
体を守る。

ミスト
きゃっ!

帝国兵
うっぅぅぅっ…
うがぁぁぁぁっ!

レオン
アゼル!ミスト!
くそっ、間に合わねえ!

アゼル
……!!

俺は必死にミストを抱き、
捨て身の方法で守ったが……。
何故か、痛みが感じない。
その代わりに銃声と共に帝国兵の声が消えた。

レオン
な、なんだ……?

アゼル
どこからだ!?

ミスト
怖いよぉ。

ファースト
また帝国兵をやっちまったか。
よう、俺の名前は、
ファーストだ。よろしくな。

レオン
あんたは…。
俺達を助けてくれたのか?

ファースト
勘違いするなよ?
目的が一緒みたいだからやっただけだ。

アゼル
そうか…。
ありがとな。

ファースト
なーに。
気にすんな。
それじゃあ俺はこれで。

レオン
あ!おい!待て!
……行っちまったか。

アゼル
まぁよかったではないか。
俺達無傷みたいだしな…。

ミスト
ねぇねぇ、アゼルちゃん、
防御魔法使えるようになりたいー?

アゼル
そうだな。
突発的な攻撃だと苦戦するだろな…。

レオン
ヘッドショットとか一撃だもんな。
サツキの回復で間に合うかわからねぇからな。

ミスト
みすとの〜防御魔法講座ぁ〜♪

アゼル
は、はぁ…。

ミスト
私の場合は、
能力で防御してます。
それではアゼルちゃんはできません!

アゼル
そりゃそうだな……。

ミスト
なら精霊魔法で防御の壁を、
作っちゃえばいいのです!

レオン
バトル○ームかな…。

アゼル
それで??

ミスト
光の精霊を取得しましてぇ、
ウォールの魔法を覚えましょぉ〜!

アゼル
設定上まだ覚えてないはずだが。

レオン
設定言うな……。

ミスト
というわけで、
練習ぅ〜!

〜戦闘シーン〜

アゼル HP7051 SP620

帝国兵 HP400

アゼル
何故こいつが生きてんだ……。

ミスト
細かいことは気にしない!
相手からヘッドショットくるから、
ウォールをしてね!

アゼルのウォール!
周りに光の壁を作り出した!

ミスト
私のと違って、
耐久度があるから気をつけてね!

帝国兵のヘッドショット!
光の壁が弾いた!
帝国兵に400ダメージ!
ウォールの効果4回

アゼル
おぉ、すげぇな!

ミスト
ただし!
消費SPが多いし、
発動者しか防げないからね!

戦闘に勝利した!

アゼル
便利なのはわかったけど、
戦闘メンバーはどうするんだ?

レオン
俺は確実に入るだろうが。
回復とサポート魔法がほしいな。

アゼル
ミスト、サポートお願いできるか?

ミスト
はい!おまかせください!

レオン
サツキに頼んでみるか……。

第二話 銃と魔法の戦


アゼル
まぁ大丈夫だと思うが、
モンスターや集落の人間には要注意だな。

ミスト
あそこにもいるの??

アゼル
国境を超えることになるからな。
どんなやつがいるかわからないし。

ミスト
うーん。
そこはレオンくんに戦ってもらったら?

アゼル
レオン1人では負担がでかすぎるからな。
やはり俺がやるしかないんだろ。

ミスト
そのときは頑張ってね!

アゼル
あぁ。
それじゃあ家まで送るよ。

ミスト
うん!

俺はミストを送った後、
家に帰り、そのままベッドへ寝転がった。

アゼル
ふう。やはり疲れたな…。

ここ最近ずっと忙しかったからな。
蔓草研究所のあの場所は、
現在封鎖されており、誰も入れなくなっている。
警察関係者の人達がたまに来ていることがある。
代わりに勤務している理事長や校長が、
その話を聞いているみたいだが、
俺達生徒には話をしてもらえないのだ。

アゼル
それにしても平和になってよかった。

俺が来なければ蔓草研究所は、
一体どうなっていたんだろう。

レオンの妹、
サツキちゃんがずっと囚われ続けていたのか。
考えただけで恐ろしいことだ。

アゼル
属性の精霊魔法も光と闇以外は使えるし、
問題はないだろう。

そう。
今の俺にとっては、
以前の校長や理事長など敵ではない。
むしろザコ敵になるような感じだ。
LVは持続されるが、戦闘スキルが下がる。
修行をしなければな。

アゼル
さてと。
明日から出かけるんだ。
ゆっくり休むとしよう。
ぐぅ……zzz……。

ーーーーーーーー

ピピピッ…ピピピッ!

俺の枕元で端末が音を出している。
目覚まし時計が鳴っている。
俺はそれを寝ぼけながら解除する。

アゼル
POS。コマンド命令。
アラーム、解除。

POSとは、
パーソナルオートシルフの事だ。
声で操作でき、
わざわざポケットの中から出さなくても、
腕時計型の物で液晶が目の前に表示される。
かなり便利なものだ。

アゼル
くっ……ふわぁーっ。
あくびがめっちゃ出るな。
おっ……異世界テレビがやってる……!

俺はリモコンに手を伸ばし、
スイッチを押す。
テレビの放送内容は……。


エース
迷子の足音…消えた…
代わりに祈りの歌を……。
そこで炎になるのだろう……
続く者の灯火に…。

クイーン
いつもエースはそこまでしか歌わないんですね。

キング
エースはそこしか知らないんだよな。

シンク
マザーが歌っていたもんね……。

セブン
あのときは……楽しかった。

ジャック
またさ…みんなで遊ぼうよ。

ナイン
何して遊ぶってんだよ?

デュース
いろんな場所へ遊びに行ったり……
みんなで旅行したり…。

エイト
また王都に行くのかよ〜!

……。
はっ!
俺はいったい何を……!

アゼル
待て!今何時だ!?

7:50。

アゼル
……。
やべぇぇぇぇ!
後10分しかねぇ!

くそっ!
こんなの見てる場合ではなかった!
急いで準備しないと!

レオン
おーい!アゼルー!
言い出しっぺが遅刻かよー!

ミスト
ひどいよー!
皆もう下にいるからね!

アゼル
わ、わかった!すぐに行く!

荷物は昨日のうちに、
詰めておいたから大丈夫だ。
後は身だしなみだな。

俺は能力を使いまくり、
ヘアスタイルを決めながら、
私服を着る。

アゼル
便利だけど調節大変だ!

って誰に向かって説明してんだ俺は。
とにかく急がないと!

……5分後。

アゼル
はぁ……はぁ……おまたせ。

アイナ
瞬間移動で入ってあげようと思ったのに。

アゼル
だめです!

ミスト
そうですよ!アイナ先輩!
私も連れて行ってください!

サツキ
そういう問題なのかなぁ…。

トモカ
さぁ!皆乗った乗った!

ミオン
わわっ…トモカ押さないでよ…!

レオン
乗るぞ、先に運転するわ。

アゼル
よろしく頼む。

レイナ
忘れ物ないよね!

アイナ
あったとしたら私が瞬間移動で取るわよ?

レイナ
便利なものですね!

アゼル
いや、危険だから!
座標を間違えて、
大変な事になったらどうするんだ!?

レオン
まぁ無いだろう。
現地調達ってのもあるしな。

アイナ
そうね。
それじゃあ行きましょうか。

レイナ
レッツゴー!

ミスト
楽しみだね!アゼルちゃん!

アゼル
そうだな!
楽しんでいこうな!

俺達は東の国へと
車を走らせたのであった…のだが……。

アゼル
なんだあれは!?

ミスト
何かが追いかけてきてるよ!

レイナ
うわぁ!周りの車が!

レオン
くっ……!
何とかならないか!アゼル!

アイナ
きゃっ!

トモカ
攻撃されてるよ!

ミオン
いやだぁ…怖いよぉ!

アゼル
これしかないか……。
レオン!運転頼んだ!
ミスト!車全体に絶対防御だ!
レイナ!車が燃えないように属性吸収だ!
アイナ先輩はトモカとミオンを守ってください!
サツキちゃんは俺の回復を頼む!

レオン
あ!おい!何してんだ!

俺はドアを開け、
風の精霊魔法を使い、
風速のベクトルを変化し、浮遊する。
そしてボンネットの上に着地する。

レオン
くそっ!しっかり捕まってろよ!

アイナ
2人とも離れちゃだめよ!

レイナ
ミスト!早く張って!

ミスト
う、うん!

絶対防御の力が働く。
これで車と皆は大丈夫だ。
ちなみに俺は対象外だ。

そしてそこで銃声がする。

アゼル
なっ!?
危ねぇ!

相手は銃持ちだ。
しかもかなりの腕が立つようだ。

アゼル
遠距離戦か!
やってやろうじゃねぇか!


〜戦闘シーン〜

アゼル HP6971 SP540
絶対防御耐久度 100%

銃者 HP9999

強風が吹き続いている!

アゼルのファイヤブレス!
銃者に1571ダメージ!

銃者のヘッドショット!
アゼルには当たらなかった!

アゼル
なるほど…ここは山道だから風が強いのか!

銃者
ちっ。
これならどうだ!

銃者のファイヤーボール!
アゼルに641ダメージ!

アゼル
ぐっ!奴も魔法が使えるのか…!?
これは油断できんな…!

アゼルのブリザード
銃者に1107ダメージ!

銃者のサンダー!
アゼルに508ダメージ!

レオン
アゼル!大きく横に曲がるぞ!

アゼル
わかった!

アゼルのしがみつく!

銃者のファイヤーボール!
絶対防御の耐久度が90%になった!

レオン
アゼル!リミットアタックを使え!

アゼル
な、なんだそれは!?

新要素説明 リミットアタック
キャラのそれぞれが持つ必殺技。
攻撃を受けたり攻撃したりすると溜まる。
強力な技のため、連続使用はできない。

アゼル
とりあえずやってみる!

アゼルのリミットアタック!
精霊魔法の威力が上がった!

銃者のブリザード
アゼルに350ダメージ!

アゼルのウォーター!
銃者に4021ダメージ!

銃者
くっ…!

銃者のマシンガン!
アゼルに即死攻撃!
絶対防御の耐久度が80%になった!

アゼルは倒れた……。

GAME OVER




レオン
じゃねぇだろ!

ミスト
アゼルちゃーん!

レイナ
サツキちゃん、早く!

サツキ
は、はい!

サツキのレイズ!
アゼルは復活した!

アゼル
あれ…!?
復活したのか!よし!

銃者
クソがぁぁぁぁ!

アゼル
二度と同じ事はさせないぜ!

アゼルの最強魔法!アルテマ
銃者に7919ダメージ!
相手の車が粉砕した!
絶対防御の耐久度が60%になった!
アゼルに984ダメージ!

レオン
お、おいおい……
アゼルのやつアルテマ使えるのかよ……。

アイナ
学園に誰一人としてできる人いなかったのに…!

トモカ
敵に回したら最悪だね……。

ミスト
すごーい!さすがアゼルちゃん!
愛してるよー!

アゼル
ありがとー!

戦いに勝利した!


〜戦闘終了〜

第一話 強制免許合宿

今ここに…。
新たなストーリーが開戦される。

俺達の高校生活には続きがあった。

それは…。

例の蔓草研究所を破壊した。
その後の別ルート開幕。

馬鹿でちょっぴりファンタジーな世界を書いた、
「精学」をとくとご覧ください。

初めて見る方も、
原作をお読みになった方も、
楽しめる作品となっています。

原作をお読みになった方が、
サクサク読めると思います。
一部分小説風バトルログなどございます。
苦手な方は飛ばして頂いても構いません。

中傷、悪口、
クソコメは即座に消します☆(๑>؂•̀๑)テヘペロ
真剣なアドバイスなどは受け付けてます。

読者様やブックマークされている方は、
通知更新を設定して頂ければ、
いつでも確認できます。

最大読者様数294人より、
もっと沢山の人が来てくれる事を願っています。

今回の登場人物……。
※キャラの名前が一部変更されています。

歴代のファイター達
アゼル 精霊魔法
ミスト 絶対防御
レオン 超双剣
レイナ 属性吸収
サツキ 完全治療
アイナ 瞬間移動
ミオン 洗美浄化
トモカ 自然樹立

以上!



………………。



お、おい……!

そんな虚しいこと……。
この作者がすると思いますか?

8人でも多いと思ったそんなあなた。
まだまだ。
私の作った小説のキャラを合わせると、
67名いるのですから。

ちなみに作者でも全キャラの名前覚えてません。


というわけで……。


さて!新参者の紹介です!


新参者!

名前 レイト 不屈闘志
格闘技を使って闘う戦士。
魔法を使った攻撃が一切できない。
接近戦はかなり強く、打たれ強い。
また、根性論で状態異常にならない。

名前 ファースト 機関銃士
銃を使って闘う者。
超遠距離型のキャラなため、接近戦は弱い。
遠い位置からの攻撃は破壊力抜群だ!

新たな2名を追加しました。
この2人が物語を変えていきます。

それでは……新ストーリー開幕です!


桜の花が咲くこの暖かい季節。
俺達は青春の1ページを描こうとしている…。
が、何も思い浮かばない。

アゼル
だーっ!
なんだよ!皆やる気だせよー!

レオン
いや、だってなぁ。

レイナ
うーん…。
車がないとバーベキューも行けないよね。

アゼル
くっ……そこは俺の精霊魔法で…!

レイナ
あんたしか飛行できないでしょ!

レオン
免許取るしかないのか……。

アゼル
そうみたいだな。

そう。
俺達はこの春休みを使って、
何処かBBQをしに行こうとしているのだ。

しかしながら誰も免許を持っていない。
俺だけならまだしも、
荷物や皆がいるので簡単にはいけない。

レオン
アゼルが免許とれよー。
俺めんどくさいからさぁ。

アゼル
いや、俺は移動には困らないしな……。

レイナ
あー!もう!
アンタ達二人とも行って来なさーい!

……。

というわけで今に至る。

アゼル
おい。なんでこんな辛いんだ。
免許合宿なんて春休み終わるだろ。

レオン
確かにな……。
だが作者の特権で
1週間で取らせてくれるらしい。

アゼル
まじかよ、最低だな。
そして何でも有りだな、この作者。

レオン
ちゃんと恋人には言ってきたのか?

アゼル
ミストの事か?
それなら毎日SBをやってるよ。

レオン
そうか。なら大丈夫そうだな。

アゼル
最近どうだ?
修行は出来てるのか?

レオン
いや、全くだな。
何しろここは武器持ち込み禁止だからな。

アゼル
なるほどな…。
あの蔓草研究所以来、
何が起こるかわからないから注意しないと。

レオン
お前はいいよな。
魔法でズルできるじゃねぇか。

アゼル
いや、使わねぇよ…。
バレるだろ、普通に。

レオン
俺達が力のある者だとバレると厄介だからな。
おとなしくしているか。

アゼル
あぁ。じゃあそろそろ明日に向けて寝るわ。

レオン
おぅ、おやすみ。

……。

免許合宿から無事帰宅し、
免許を取得し、二人とも帰ってきたとさ。

めでたしめでたし。





……。

アゼル
いや!おい!
展開早すぎだろ!
つか終わらせるな!クソ作者!

レオン
なんか1回寝て起きたら学園に居たんだが、
意味不明すぎて怖いわ、この小説。

作者
仕方ないだろ馬鹿野郎!
別の話も書いてるんだから時間ねぇよ!

レオン
にしても手抜きすぎるだろ……。

アゼル
……まぁとにかく。
これで免許は取れたな。

レオン
あっさり取れたな。
なんなんだろうな現実って。

アゼル
こんなもんじゃねぇの?

レオン
それなら誰も苦労しねぇよ!

レイナ
あら!二人ともおかえり!
免許は取れたの?

俺はレイナに今までの事を話した。

レイナ
あぁ、やっぱりどうりで早いと思ったら。
クソ作者の仕業ね。

アゼル
おい、ヒロインがクソとか言うなよ……。

ミスト
ヒロインって誰のことかな?
アゼルちゃん?

何か殺気を感じると思い、
後ろを振り返ると……。

アゼル
み、みすとさん!?
今は家にいるって……!

ミスト
レイナに呼ばれたんだよ〜?
ふふっ。それでどうしたのかな??

アゼル
お、俺のヒロインはミストだけだ!

ミスト
うん、よろしい!

レオン
こ、怖いな……。

レイナ
それだけ愛されてるって事でしょ。
いいじゃない。

レオン
そうだな……。

ミスト
そういえば何処に行くか決まったの?

アゼル
あぁ、BBQをしに東の街まで行こうと思ってな。

レオン
確か東の街って拳法が強いところだよな。
大会にも出ていたな。

ミスト
へぇ!綺麗な川が流れてて……
お花も咲いてて…いい所なんだろうなぁ。

レイナ
いいね!行こうよ!早く!

アゼル
おっと、
その前に他のメンツにも連絡しないとな。

俺は手元の高性能端末で皆を呼び出した。
まずはここは敬意を持って先輩からだな。

アゼル
あ、もしもし?先輩?

アイナ
ん、どうしたの?
あなたからかけてくる何て珍しいわね。

アゼル
そうですね、まさに奇跡ですよ。
すみません、今から時間取れますか?
取れそうなら中庭に来てもらいたいです。

アイナ
わかったわ。
あなたの事でしょ、
何かいい事思いついたのね?

アゼル
それはお楽しみということで。
それでは待ってます。

アイナ
じゃあね。

そこで次の人物に切り替える。

アゼル
おまたせ、二人とも時間大丈夫?

トモカ
はい!全然大丈夫です!

ミオン
私も行きます!

アゼル
じゃあ中庭でね。

トモカ ミオン
はーい!

レオン
ふむ。こちらでサツキを読んでおいた。
図書室から来るそうだ。

アゼル
おぉ、ありがとう。

ミスト
相変わらず女の子ばっかりね……。

レオン
ま、まぁ…それは許してやれよ…。

レイナ
私はアゼルくん取る気はないからね?

ミスト
レイナは仲良しだもん、
そんな事しないってわかってるよ〜!

アゼル
ふぅ。ん?

俺は瞬間的に気配に気づく。
この速さは……。

アゼル
先輩、待ってました。
やはり早いですね、瞬間移動は。

アイナ
たいした事ないわ。
それより話って?

レオン
まぁ待ってください。
他のメンツがまだ揃ってないんでね。

アイナ
そう……わかったわ。

そして5分後に全員が到着した。

サツキ
お待たせしました!

レオン
遅かったな、大丈夫か?

サツキ
ちょっと本を借りてて…。
ごめんなさいお兄ちゃん…。

レオン
べ、別にいいんだぞ。

アゼル
実の妹に何デレデレしてんだ。

レオン
!?
そんなわけないだろ!

サツキ
えへへ……アゼルさんもこんにちは!

アゼル
あぁ、こんにちは。
それでは話をするか。

トモカ
はーい!

ミオン
よろしくです〜!

アゼル
まずは、やる事はBBQだ。
向こうに行って、
河原で食事する事をメインとする。
ただし、各それぞれ能力は使わないこと。
いいね?

レイナ
えー!どうして?

レオン
ふむ。どうしてだ?
それは俺も気になる。

トモカ
あれじゃないかな?
他所では能力を見せてはいけないやつ?

アゼル
そうだ。
俺達の事はあまり他所様には出したくない。
特にミオン、トモカ、
お前達の能力は自然を作り出す。
悪用されることがあると思う。

ミスト
緊急時とかはどうするの?

アゼル
緊急時は俺が何とかする。
幸い俺のは魔法ですと言えば通じるからな。

レオン
俺は剣を振るえないということか。
厄介だな。

アゼル
護身用には持っていけ。
それ以外は自身で管理すること。
火を起こすときも炭から着火剤、
ライターで火をつけること。
決して魔法で楽しようと考えないこと。

アイナ
いや、火を使えるのあなただけでしょ…。

アゼル
先輩もですよ!
瞬間移動して人の目の前に
現れないでくださいね?

アイナ
わかってるわよ…。

アゼル
万が一怪我したときは、
車に乗って、サツキちゃんに治して貰うこと。
これは能力使っても良い。
ミストは絶対防御を使わないように。
死に至るものが落ちてこれば使っても良い。
ここまでいいね?

サツキ
は、はい!
難しいけど頑張ります!!

レオン
あぁ。
そして車移動になるのだが、
俺とアゼルで交代で運転する。
他の皆は休むなり、寝るなりしてくれ。

アゼル
荷物は少ない方がいいが、
女子が多いため、仕方ないとする。
乗らない場合はトランクに突っ込む形なる。

ミスト
いいよー!
で、いつ行くの?

アゼル
明日だ。

レイナ
え!早っ!

トモカ
早すぎでしょ…。

ミオン
心の準備ができてないよぉ…。

レオン
俺は大丈夫だ。

アイナ
今から帰って準備すれば皆大丈夫よ!
さぁ今日は帰るわよ!

アゼル
そうだな。
よし、詳しくは当日で。
それじゃあな!

ミスト
皆また明日ね!

レオン
気をつけてな。

サツキ
またです!

そして俺達は帰路についた。

第一話 精霊魔法士

第一話 〜精霊魔法士〜

俺はベッドから目覚める。

アゼル
ん…朝か。

俺の名前はアゼル。
普通の高校二年生だ。
だが、
転校しまくっているから友達も少ない。
今日から新しい
青洋学園に登校するところだ。

アゼル
よし、準備して学園へ行くか。

俺はゆっくりと準備し、
リビングへと向かう。

しかし、誰もいない。
親はどちらとも仕事で忙しく、
帰ってこないことが多い。
なので、いつも一人なのだ。

アゼル
ったく…。
息子が初登校というのに
親は何もしてくれないのか…。
まぁいい、行くか。

俺は家を出た。

朝日が俺を照りつける。
一日の始まりだ。

アゼル
んー!
今日も頑張るか!

すると、いきなり自転車でこちらに
向かってくる…いや、突っ込んでくる
女子生徒らしき人がすぐ目の前まで…

俺は間一髪で避けた。

???
だ、大丈夫ですか!?

アゼル
あぁ…大丈夫だけど。
気をつけないと、事故してしまうぞ?

???
あ、はい!
ありがとうございます!
あの、よろしければお名前を…。

アゼル
俺はアゼル。
今日から青洋学園に
通う事になったんだ。

???
そうなんだ!
じゃあ私と一緒に行きませんか?

アゼル
あ、その前に名前を…。

ミスト
あ、失礼しました!
私はミストといいます、
アゼル先輩かな?よろしくです!

アゼル
うーん、見たところ同い年っぽいけど?

ミスト
ま、まじですか!?

アゼル
うん、だから敬語じゃなくていいよ

ミスト
あ、ありがと…!
じゃあ改めてよろしくね!

アゼル
おう!

ミスト
あの、それで…どうするの?

アゼル
ん?あぁ、一緒に行くかどうか?

ミスト
うん!

アゼル
じゃあ、
自転車を押してもらっていい?
二人乗りは危険だからさ

ミスト
うん、いいよ!
ちゃんと安全面を考えてくれて
ありがとう♪

アゼル
時間は大丈夫?

ミスト
大丈夫だと思うよ
ここまで全力で来てたからね

アゼル
よくあんなので今まで事故してないよな

ミスト
今日で初めて危ない目に合いました…

アゼル
まぁあれだ、
怪我がなくてよかったよ
ちゃんと安全運転でこれからきなよ?

ミスト
うん…だけど…
寝坊しちゃうから…。

そう言ってミストは顔を赤らめる。
毎朝早く起きれないミストに
何かしてあげようと思ったのだが…
さすがに迷惑だと思い、
普通に返事をした。

アゼル
んー、もう少し早く寝てみたら?
それなら朝も辛くないだろ?

ミスト
実は私、読書が好きで…
読みふけってしまったらもう…。

読書好きなのはいいのだが…
さすがにこれじゃあ
毎日がしんどいだろう。

俺はミストのためにある言葉を発した。

アゼル
じゃあ…
俺がモーニングコールしてあげようか?

ミスト
え!?
そ、そんな…悪いですよ

アゼル
迷惑ならやめとくけど…
ミストのためになるなら
やった方がいいのかなって。

ミスト
うーん…
アゼルがよければ…
お願いしようかな?

アゼル
あぁ、まかせてくれ!

(好感度があがった!)

アゼル
あのさ、
電話番号か、LINEのID教えてくれる?

ミスト
あ、それじゃあLINEのIDでいい?
メモに書いて渡すね

アゼル
あぁ、ありがとう

そしてミストからもらったメモを
ポケットの中へきちんとしまう。
後で検索しておくか。

さて、学園までの道は後少しだ。
同じ制服を着た人が沢山いる。
ちなみに俺は転校生だ。
見たこともないやつがいると
少し話題になってるようだ。
すると、ミストの友だちと見られる子が
いきなり話しかけてきたのだった。

???
ミスト!その男の子は誰!?
まさか彼氏!?

ミスト
ち、違うよ!
たまたま道で偶然…

アゼル
俺から話すよ。

俺は今までの事を簡単に話した。
すると、彼女は驚いた顔でこう言った。

???
そうなんだ!
それって運命の出会い的な!?

アゼル
いやいや、普通だって

ミスト
アゼル…ごめんなさい
勘違いされちゃって…

アゼル
気にすんなよ、
ところでお名前は?

???
レイナ、
レイっちって呼んでもいいよー!

アゼル
…。
レイナって呼ぶよ。

するとレイナって子は
頬を膨らませて怒ったふりをする。

レイナ
つれないなー、
じゃあ私はアゼルちゃんって呼ぶよ?

アゼル
ふざけないでくれ…

ミスト
アゼルちゃん…いいかも…

レイナ
でしょ!
ミストもこれからそう呼んであげなよ!

アゼル
おいおい…

もうツッコむ気力がなかった。

そしてミストとレイナはクラス分けの紙が
張り出されているというところに行ってしまった。

俺は転校生なので
職員室に向かう事にした。
だが場所がわからない。

道を訪ねるために俺は誰かに
話しかけないといけない。

すると、ある一人の女子生徒に
声をかけられた。

???
なにしてるの?

アゼル
ん?
あぁ、俺?

???
他に誰がいるのよ
ここは一般生徒はあまり来ないから
どうしたのかなって

アゼル
あぁ、ごめん、
俺、転校してきたばっかりで
全く知らなくて…

???
それじゃあ私が案内しようか?

アゼル
それはありがたいんだけど、
名前教えてくれないかな?
俺はアゼルだ。

アイ
私はアイ。
この学園の生徒会長ですの。
お見知り置きを

アゼル
あ、生徒会長さんでしたか!
それじゃあ3年生ですよね?
敬語じゃなくてすみません

アイ
いいのよ、
それとアイって呼んでくれる?
堅苦しいのはちょっと嫌だから

アゼル
わ、わかった
アイさん…よろしくな

アイ
はい、アゼル。
よろしく。

アゼル
それじゃあ職員室の場所教えてもらえますか?

アイ
いいよ、ここからあがって二階にあるわ。

アゼル
ありがとうごさいます!
それでは俺はこれで…。

アイ
うん、授業に遅れぬようにな。


そして俺は職員室へ向かった。

俺は二階へ上がると、
職員室を見渡して探す。

アゼル
んー、ここら辺のはずなんだけど…

先生
アゼル君。

アゼル
いやー、もうおかしい学校にきてしまったなー

先生
あのー…

アゼル
ん?誰か呼んでいたような気がする。
たしかこっちの扉って…えぇ!?

俺はその場で方針状態になってしまった。
自分の目を疑ってしまった。
ここは普通の学園なんだよな?
目の前にはツルが絡まっている扉があった。

そこで声の主にタックルされる。

アゼル
いてぇ!?

先生
もう!アゼルちゃんが早く気づかないから
悪いんだからね!

アゼル
アゼルちゃん!?
えーと、誰ですか…。

先生
貴方の担任よ!?

この人が俺の担任か…
髪の毛は黒のロングで
見た目は生徒と変わらない若さがある。

俺の推理なら25歳辺りだろうか。
まぁ歳は聞かないでおこう…。

それにしてもこの扉の事を聞かないとな。

アゼル
先生、この扉はいったい…?

先生
だめよ、アゼルちゃん。
ここは理事長の許可が必要なのよ。

アゼル
え?何故ですか?

先生
これは秘密なの。
先生もよく知らないから、ごめんね?

アゼル
はぁ…。

結局聞けなかった。

でも俺は気になって仕方がなかった。
放課後にでも調べにこようかな?

先生
そんなことより!
今から教室いくよ!

アゼル
あ、ちょ!先生ひっぱらないでください!

先生
いいから早く!

そして俺は後ろ向きで引きづられているわけで。
よく男の俺をひきづれるよな。

何気なく扉の方を見た。
すると中から誰かが見ている気がした。
俺は慌てて先生に言った。

アゼル
先生!誰かが扉の中から…!

先生
いいから今はここを離れるの!

アゼル
え…?
そんな危険なものなんですか?

先生
…。

先生は黙ってしまい、
聞くにも聞けなくなったので
大人しくその場を去った。

……。

???
ふっ、ただの人間か。
どうせ入ってはこれまいな。
人体実験をしているってことがばれたら
やばいからなー。
ね?理事長。

理事長
そうだな。
ここは俺が許可をしないと入れないからな。
問題ないだろう。

???
それでは自分は研究に戻ります。

理事長
楽しみにしてるよ。