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精霊魔法と学園LOVE.STORY Ⅳ

〜王都への道〜

第七話 伝説の属性精霊魔法

第七話 〜伝説の属性精霊魔法〜

そして放課後…。
俺は相変わらず帰宅部なので、
そのまま帰る準備をする。

アゼル
あー。
授業疲れるぜ…まったく。

そして、椅子から立ち上がり、
扉の方向へ向かう。

アザク
おい、待てよ…

やはり話しかけてきたか…
面倒な事にならないといいんだがな…。

アゼル
なんだよ?

アザク
お前、精霊魔法使えるだろ。
何か力が見えるんだ。

アゼル
あぁ、確かにそうだな。
だが、アザクには関係ないだろ?

俺はアザクってやつとは
あまり仲良くなれそうになかった。

アザク
まぁな。
でもな、話ぐらい聞け。

アゼル
あ、あぁ。

アザクの顔が険しくなり、
すごく目が鋭くなる。

アザク
今から、ウール街にきてくれ。
そこに俺の仲間がいるんだ。

アゼル
は…?何故俺がいかないとだめなんだよ?
用があるならそっちからきてくれよ。

アザク
お前は…。まぁいいだろう。
来てもらうことにしよう。

この男の考えている事がよくわからない。
すると、いつの間にか横に綺麗な女性がいた。

アゼル
む…。
いきなりなんだ?

アザク
この女はかつての精霊使いだ。
お前より、能力は上だ。

レイ
よろしく…。

アゼル
よ、よろしく。

俺より能力が上とは一体なんだろう?
精霊を使って他に何かできるのか?

レイ
わからないって感じね。
これから私が説明するわ。
アザクは帰って。

アザク
あいよ。
んじゃ、またな。

アザクがいなくなったので、
この女性と俺の2人きりだ。

夕焼けの赤い光が窓から差し込んでくる。
その窓際で女性は口を開いた。

レイ
私はね。名前はレイっていうの。

アゼル
レイさん…。

レイ
そう。
簡単に説明するけど、貴方の精霊魔法。
全てを解放しきれてないの。

アゼル
というと…?

レイ
見ててね。
…風の精霊よ。私を自由に!

すると、レイさんは空中に浮かび始めた。
教室の床から足が浮かんでいる。

アゼル
な…!
そんな…人は重力に逆らって飛べないだろ!?

レイ
それを可能にするのが、
属性精霊魔法なのよ。
いいこと教えてあげるね。

アゼル
は、はぁ…。

レイ
炎の精霊は、
焚火に使ったり、料理に使ったり。
水の精霊は、
飲み水にしたり、作物に水をあげたり。
雷の精霊は、
充電したり、家電を動かしたり。
風の精霊は、
空を飛んだり、移動手段にできるわ。

アゼル
おぉ…つまり、
日常生活にすごく便利だ…!
でも、属性のついた精霊なんて見えないのだが?

レイ
見えないのが、貴方の力不足なのよ。
普通の精霊魔法を限界に使ったことある?

アゼル
そういえばないな…。
それに何か関係が…?

レイ
ふふ。
やってからのお楽しみよ。
それじゃあ私は帰るね。

アゼル
あ…ちょ…!

レイって人は窓から飛び降り、
そのまま姿を消した。

アゼル
なんなんだ…。
今日家に帰ったら試してみよう。

俺はそのまま校門へと向かった。

……………。

ロッカーで靴を履き替えた後、
校門の方に目をやると、
いつもの2人が待っていた。

レイナ
やっほー、アゼルちゃーん!

ミスト
アゼルちゃん、一緒に帰ろ!

アゼル
あぁ、2人共…待っててくれたのか。

ミスト
今日は少し遅かったね?
何してたの?

アゼル
ん、まぁ…絡まれててな。

レイナ
ま、まさか…!
こ、こ…告白とか!?

アゼル
いや、ないから。

ミスト
本当にどうしたの?

レイナとミストは心配してくれている。
やはり、ここは話した方がいいよな。

アゼル
アザクってやつ、いるだろ?
ほら、今日転校してきた。

レイナ
あ、うん。
あの人がどうかしたの?

俺は二人に属性精霊魔法がある話をした。
そしたら何故か、
二人はすごく笑顔になっていった。

ミスト
ねぇ、1回やってみようよ!

レイナ
私達がついてるからさ!

アゼル
あ、あぁ…
俺の自宅の庭でやろうと思う。
きてくれるか?

ミスト
もちろんだよ!

レイナ
倒れたらまた私のお家に運んであげるね!

ミスト
ふぇ!?
レイナ、アゼルちゃんをお家にいれたの!?
あ、あんなこととかしたのかな…

レイナ
実はね…そうなの…。
ごめんね、ミスト…。

ミスト
う、うぁぁー!
もうアゼルちゃんのばかぁぁ!

アゼル
いや、あのさ。
俺、何も言ってないんだけど?
そして何もしてないからな!?

ミストは凄いスピードで走って行った。

レイナ
あっはっはー、ミストも純粋だねー!

アゼル
最悪だな、おい!?

今日の帰りもちゃんとカオスだった。

俺とレイナはミストを追いかけていると、
いつの間にか俺の自宅へと着いていた。

ミストを探して、辺りを見渡していると、
玄関の扉の前にしゃがんでいる人がいた。

アゼル
えーと、ミストさん?

ミスト
うぅ…アゼルちゃん、あれ本当なの…?

ミストは上目使いでこちらを見てくる。
これはちょっと…可愛い……じゃなくて!
きちんと説明してあげないと。

アゼル
あぁ、ミストが連れて行かれたときあったろ?
そのときにレイナが俺を拾ってくれたんだ。
傷の手当をして、一晩寝かせてもらった。
もちろん普通にな。

ミスト
そうだったんだ…
私に飽きてレイナの方に行ったと思った…。

すごく小さい声でミストがぶつぶつ言っているが、
こちらには全く聞こえなかった。

アゼル
なんか言ったか?

ミスト
うぅん!なんでもないよ!
さ、ほら!早く精霊魔法を限界まで使お!

俺は全力で精霊魔法を使い続ける。
すると、見たことがない赤い精霊がいた。

精霊レッド
汝は…私の力を必要とするか…。

赤い精霊はいきなり喋りだした。

アゼル
まだ…よくわからないんだ。
お前の力は一体どんな時に使うんだ?

精霊レッド
私は炎の力を持つ。
日常生活で炎を使うものがあると思う。
そこで力になれるだろう…。

アゼル
そのエネルギーは無限に生み出されるのか?

精霊レッド
それはない。
汝の体力を消費するだろう。

つまりだ。
炎の精霊魔法を使うには、
代償として何かを支払わなければいけない。
それが自身の体力を使うということだ。

だいたいの目安で考えると、
俺の体力が100とする。
料理を10分行う事で、10消費するとしよう。
残りは90。
これがなくなると、使えなくなるって事だ。

精霊レッド
汝は私が初めてのようですね。
他にも水、雷、風がいます。
それらの力も取り込んでください。
私は汝に力を貸します。

アゼル
ありがとう…。
なんかよくわかんねぇけど…
使えるようにはなりたいな。

精霊レッド
それでは…。

話が終わると、
精霊レッドは俺の体に入り込む。
だが、特に変わった様子がない。

ミスト
アゼルちゃん?
どう…?

アゼル
あ、あぁ…一応、炎の力は手に入ったようだ。

レイナ
うーん、見た目は変わってないけど…?

ミスト
一回使ってみたらどうかな?

アゼル
そうだな…雑草でも燃やしてみるか!
えーと、確か…。

右腕に透明の炎と書いた赤いスイッチがある。
これに触れてから手を前にかざし、
雑草に向けて気をいれる。
すると、雑草が一気に燃え上がった。

ミスト
わぁ…!
すごいね、これ…

アゼル
あぁ…自分でもびっくりしたぜ…

レイナ
ちゃんと力を調節しないと、
料理するときとか食べ物を炭にする可能性あるよ?

アゼル
そうだな…。
気を付けないと。

確かにそうだ。
力を調節しないと家ごと爆発する可能性がある。
炎は攻撃性が高い。
いざとなれば街1つ焼く事も可能だろう。

アゼル
これからは、
かなり抑えてしないといけないな。

ミスト
そうだね、
アゼルちゃんに燃やされて死ぬとか嫌だよ…

レイナ
あぶり焼きにして…食べるって事をするかも…

アゼル
し、ま、せ、ん!!
はぁ…今日は疲れたから帰ろう。

ミスト
じゃあまた明日ね?

アゼル
あぁ、気をつけてな!

レイナ
私はこっちだから!
またねー!

それぞれ2人は別の道に歩いて行った。

アゼル
何か疲れた…
今日はすぐに寝よう…。

俺は家に入り、自室に行く。
制服を脱ぎ捨て、そのままベッドに飛び乗る。

アゼル
何だか…面倒な事になってきたよな…。
ぐぅ…。

俺はいつの間にか深い眠りに入ったのであった。