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精霊魔法と学園LOVE.STORY Ⅳ

〜王都への道〜

第九話 購買部

第九話 〜購買部〜


俺は教室に着いたので辺りを見渡す。
まだ教室は静かだった。

その中にいる見知った顔に挨拶する。

アゼル
おはよう。レオン。

レオン
おー、おはよう。

アゼル
今日はバイクか?

レオン
まぁな。
それより、ミストが机に...。

アゼル
あぁ...。

ミストは机に顔をつけて、
腕で隠すようにしている。
これは声をかけた方がいいのだろうか?
まぁ別に俺はやましいことなんてないからな。
話しかけてみることにする。

アゼル
よう、さっきはどうしたんだ?

ミスト
べ、べつに...なんでもないよ?

アゼル
そうか...じゃあ何で顔を合わせようとしないんだ?

ミスト
え...いや...今はだめなの!

アゼル
何がだよ!?

ミストはそのままの状態で話している。
今はだめってどういうことなんだ...?
女心はよくわからない。

レオン
まぁ、いいんじゃねぇの?
そのままにしておいたら復活するだろ。

アゼル
あぁ...そうするか。

俺はミストの横の席に着席して、
この前の授業の復習をする。
すると、
いきなり後ろの扉からレイナが飛んでくる。

レイナ
おっはよー!アゼルちゃん!

ミスト
あ...!

アゼル
わ、ばか!やめろ!

レイナは勢いをつけて俺に突っ込んでくる。
これは避けれない...。

レイナ
ぎゅううー!
ね、ね、お昼一緒に食べよー?

アゼル
や、やめろ、いろいろやばいからやめろ!

ミスト
...!

レイナ
ねえ、お昼はー?

アゼル
答えるから!
この腕を離せ!

どういう状況なのかというと、
レイナが俺の方へ突っ込んできて、
そのまま俺の首に腕を回してきた。

そして、なにより...
顔か横にあるため、近すぎて...
それにいい匂いが...
って...いやいやいや!

レイナ
何でそんな赤くなってるのー?
私に照れたのかなー?

アゼル
そんなわけないだろ!
気のせいだ!
とにかく飯は一緒に食うから離れろよ...。

ミスト
...。

俺は視線を感じて、
そのまま横に目をやる。

アゼル
...。ど、どうした...?

ミスト
アゼルちゃんの鈍感!
ふん!

アゼル
なにがだよ!?

レイナ
ミスト、もしかして...嫉妬してるのー?

ミスト
べ、別に!

アゼル
な、なんだ?

レイナ
やっぱり私はいいや、
ミストとアゼルちゃんで食べてね!

ミスト
あ...レイナ...!

アゼル
いいのか?

レイナ
いいよ!
私は別の友達と食べるから!

アゼル
なんか悪いな。
ミスト、
というわけで昼飯ご一緒させてもらうぜ?

ミスト
あ...うん...。

何故かわからないが、
レイナがミストに気を使ってくれたようだ。
しかし...一体なんのために...?

ミスト
ねぇ、アゼルちゃん。

うーん。よくわからないな。
まぁいいか、ミストと飯も悪くないな。
今日はレオンに謝っておこう。

ミスト
アゼルちゃん!

アゼル
わ!どうした!?

ミスト
さっきから呼んでいるのに
ずっと上の空だったでしょ?

アゼル
あぁ...悪い...考えごとしていた。

ミスト
そうなの?
ね、ね、今日のお昼は屋上で食べない?

アゼル
あぁ、いいけど...
購買部に寄らせてくれよ?

ミスト
うん、いいよ!

話し込んでいるうちに、
教室の中がクラスメイトでいっぱいになっていた。

黒板の上にある時計を見ると、
そろそろ授業が始まる時間だった。
結局復習できないまま、授業を受けるのだった。

.........。

授業はそれなりに理解できたので、
良しとしておく。

そして昼休みになり...。
俺の腹は空腹状態になっている。

アゼル
あぁ...腹減った...。

ミスト
お疲れ様。じゃあ購買部に行こう?

アゼル
そうだな、
ちょっと待ってな。
レオン!

レオン
なんだよ、そんなでかい声出さなくても
聞こえてるよ。

アゼル
なんだ、すぐ近くにいたのか。

レオン
それで、飯はどうするんだ?

アゼル
その話だが、悪いな。
ミストと食べる事になってな。

レオン
お、わかった。
じゃあまた後でな!

アゼル
すまないな。
んじゃあ、また後で。

俺はレオンと話終わると、
ミストの近くに行く。

ミスト
もういいの?

アゼル
あぁ、行こうか。

ミスト
うん!

俺とミストは購買部に向かう。
購買部は一階にある。
そこまで他愛のない話をしながら歩く。

ミスト
部活かぁ...。

アゼル
部活とか全然考えてなかったな。
ミストは何か入らないのか?

ミスト
入りたいんだけど、
私の好きな料理研究部がないんだよね...。

アゼル
じゃあ作ればいいじゃないか。

ミスト
人が集まってくれるかわかんないもん。
アゼルちゃんが手伝ってくれるっていうなら...

アゼル
あのなぁ...。
そういうのは自分で声をかけて作るもんだぜ?

ミスト
そうだよね。
どうしよっかな。

やはりミストだけじゃ、
駄目かもしれない。
レオンや、サツキちゃん。
アイ先輩、レイナにも声をかけてみよう。

アゼル
んー、俺も手伝うよ。
というわけで、
放課後に、皆に話してみようか?
きっと力になってくれると思うよ。

ミスト
本当に!?
うん、そうしてみる!

部活をするっていうのも悪くないな。
そういう場所を作ろうとしている
ミストは皆で仲良くしたいんだと思う。

アゼル
理研究部か...。
俺あんまり料理しないからな...。

ミスト
じゃあ、一緒に練習しよ?

アゼル
部活でするのか?
だったら俺も入らないとな。

ミスト
うん、入ってくれたら嬉しいなぁ...。
ってか、入らないと困る!

アゼル
あはは...わかったよ。
入るよ。
んじゃあ放課後に部員探しだな。

ミスト
ありがと!アゼルちゃん!

ミストがいきなり腕を絡めてくる。
かなり周りの視線が痛いんだが...。

アゼル
み、ミスト?

ミスト
あ...ご、ごめんね!

周りの視線に気がついたのか、
ミストが離れる。

アゼル
あ、あぁ...
それより、早く行こうぜ。

ミスト
うん!昼休み終わっちゃうもんね。

俺たちは購買部に少し急ぎ足で向かう。

購買部に着いた俺とミストは
列に並ぶ。

アゼル
いやー。しかしまぁ...。
結構混んでいるな...。

ミスト
うん...すごく大変そうだね...。

???
いらっしゃいませ!どれにしますか?

購買部の部員が次々にさばいていく。
そして、俺たちの番になった。

???
いらっしゃいませ!どれにします......あら?

アゼル
ん...?どうかし...

???
あぁー!精霊魔法の人だ!

アゼル
え!?

すると一斉に視線がこちらに向く。

男子生徒A
あいつか!精霊魔法を使えるやつは!

男子生徒B
つーことはモテモテのクソ野郎じゃないか!

キタヤマくん
ふっ。こんなやつか...。
思ってたより弱そうだな…!

女子生徒A
ん、結構かっこいいね...。

女子生徒B
は、話しかけようにも隣にいる子が...ね?

いきなり叫ぶものだから、
一瞬で話がまわっていった。
何だか別の次元の声も聞こえた気がするが、
それは気のせいにしておこう。

???
それじゃあサービスするね!
どれにする?

アゼル
うーん。
じゃあこれとこれで。

俺は無難な焼きそばパンとコーヒーを買った。

???
あ。意外と少食なのね。

アゼル
まぁな。
ミスト、何か欲しいものはあるか?

ミスト
え...あ、うん!
それじゃあいちごミルクを...。

???
はーい、それじゃあ代金頂くね。

俺は財布から500円を取り出し、
購買部の人に渡す。

アゼル
ところで、名前は何ていうんだ?

トモカ
あたしはトモカだよ。
ちなみに2年だから、アゼルくんと一緒だよ。

アゼル
へぇ。あんまり見たことないから、
わからなかったよ。

トモカ
そうなんだ。
ところで、こっちの彼女さんは?

アゼル
か、彼女じゃないんだが、
友達のミストだ。
仲良くしてやってくれ。

ミスト
あ、あのぅ...。
トモカちゃん...よろしくね。

トモカ
友達なんだ...ふーん...。
ミスト、あたしはトモカでいいよ!

ミスト
うん、ありがとね、トモカ。

トモカ
うん!

アゼル
それじゃ、かんばってな。

トモカ
うん、またね!

新しく購買部のトモカって子が
友達になってくれて、ミストも嬉しそうだ。
まぁ、俺のおかげでもあるんだけどな...。
とりあえずよかったかな。

アゼル
それじゃあ屋上に行くか。
ここ一階だからしんどいと思うけど...。

ミスト
ここの校舎5階建てだもんね...。
しかもエレベーター使っちゃいけないなんて...。

アゼル
エレベーター開放すると、
利用するやつが多いから閉めているんだと思う。

ミスト
ま、若いから大丈夫だよね!

アゼル
まぁな。
それじゃあ行こうか。

俺たちはそのまま屋上へ向かったのであった。

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