精霊魔法と学園LOVE.STORY Ⅳ

〜王都への道〜

第八話 歴代戦士の見極め

第八話 歴代戦士の見極め


…朝6時頃…。


アゼル
こんなにボロボロになっちまって…。
助けに行けなくてごめんな。
これもお前の試練なのかもしれないな。

久しぶりだな、みんな。
俺は少し旅に出ていたが、
その目的のものが、
母校にあるとは思わなかったぜ。

アゼル
何故こんな事に…ん?
ライザが2人…?
いつの間に子供…っていやいや。
まさか俺が落としてしまった…か?

俺はポケットの中を確認するが、
例の物がなくなっていた。
…やはりあのときに触れてしまったか。

原理としてはあの珠は精霊の力で構成され、
力を最大限に引き出すようにできている。
だが…その力が強すぎて…二つに分かれた…か。

アゼル
とりあえず今は合わせる顔はないな。

俺は黒いローブを着て、そのまま外へ出た。
すると学園方面に、
大きな光の柱が天へと伸びていた。

アゼル
な、なんだ…?

俺は精霊魔法を使い、
学園まで移動することにした。

アゼル
ゴッドワープ!

そうして、学園前についた俺は…。

アゼル
やはりか…。
あそこにいるのは俺の分身…。
しかし何をやっているんだ?

風の精霊を使い、
声の音量を上げ、聞いてみる。

ブラックアゼル
ふ…ふふ…。
もう少しで…俺は最強になれる…!
これで奴らも簡単に潰せる…!

最強…か。
何が最強で何が最弱か…。
わからねぇよな。

とにかく今は様子を見るしかないな…。

アゼル
それにしても…すごい光だな…。

やつはこの光を使って一体何を…。
ちょっと待てよ。

アゼル
精霊の存在が少しずつ消えていっている…?

まさかとは思うが、
精霊を体に吸収し、
永遠の魔法力を手に入れようとしてるのでは…!?

そうなると俺たちが魔法を使えなくなる。
つまり、勝率が0%になってしまうって事だ。

アゼル
あの子ら2人共…精霊で戦うしかできねぇよな。
まぁ、俺もその親だから同じか…。

それにしてもここで出ていっても…。
勝負は互角か少し俺の方が強い方が。

アゼル
いや…今回は…俺は出ねぇな。
主人公はライザ、お前だからな。
俺は…黙って見てるしかできねぇから。

俺はその場を立ち去った。

……………………。