精霊魔法と学園LOVE.STORY Ⅳ

〜王都への道〜

第九話 十の試練

第九話 十の試練

ライザ
んー…。

俺は重い瞼を開けて無理やり起き上がる。

ブラックライザ
おう、起きたか。
あれを見てみろよ。

ライザ
な、なんだ…?

光で眩しい窓の外を見る。
その光景を見て、俺は唖然としてしまった。

ブラックライザ
奴の仕業に違いないぞ!

ライザ
こんな事って…ありえるのか?

学園の上空には大きな渦が巻いている。
渦中には雷がおこっている。
そして天辺には…。

ブラックライザ
奴がいるな…。
どうするんだ?

ライザ
か、勝てる訳が…ない。

ブラックライザ
は?お前、正気か?
俺らが行かないで、誰が行くんだよ!

ライザ
昨日も…あれだけやられたじゃないか…。
それなのに…どうやって…!

ブラックライザ
あぁ!くそったれが!
お前なんかそこでうじうじしてるがいい!
じゃあな!

そう俺に言い捨てると、
ブラックライザは飛び出して行った。

ライザ
くっ…。

……………。

ブラックライザ
来てみたのはいいのだが…。
なんだこのダンジョンみたいな物は…。

俺の目の前には校舎ではなく、
一つの扉になっていた。
周りが確実に土の魔法で固められている。
コンクリートか何かだろう。

ブラックライザ
くそったれ…こんなもんぶっ壊してやらぁ!
水の精霊よ…!目の前の土壁を破壊せよ!

俺は渾身の力で精霊魔法を打つ。
だが…ビクともしない…。

ブラックライザ
やはりか…。

このまま扉を開けて、
進めばいいのだろうか?
もしかすると戻ってこれないかもしれない。

ブラックライザ
俺は…ただの分身だ…。
消えていなくなっても俺は…

レイカ
ライザくん?
やっぱり、ここにいたんだね…。
連絡しても返信ないから…。

ブラックライザ
あ?俺はブラックライザの方だが…?

レイカ
あ…ごめんね!
今気がついたよ!

そう言って俺に微笑みかける。
そんな笑顔、俺にはいらねぇっての。

ブラックライザ
つーか、ライザの野郎なら家にいるぜ。
どうせ怯えて動かないみたいだからな。

レイカ
え、そうなの?
スマホに連絡しても返信こないから…。

ブラックライザ
人探しするなら、
最初は家に行くだろ。
なんで学園なんだよ。

レイカ
それはね…何か嫌な予感がしたの。

ブラックライザ
…?

俺は背を向けたままこいつに顔を向ける。

レイカ
ブラックライザくんが、
消えて行くような感じがしてね。

ブラックライザ
ちっ…仕方ねぇだろ。
俺はただの分身だ。
元からいなかった存在であり、
消えても違和感がないぐらいだ。

レイカ
そんなことないよ!!
心を持ってるじゃない!
一人の人間として!

ブラックライザ
…。
お前はあいつのところに行け。
そしてここに連れてきてみせろ。

レイカ
えっ…?

ブラックライザ
その間は待っててやる。
さぁ!行け!

レイカ
えっあっ…わ!わかったよ!
待っててね!!

俺はあの女が姿を消すまで立ち尽くした。
そして…。

ブラックライザ
誰が待つかよ…。
行くぜ…!

俺は扉を全力で解き放った。

中は闇に包まれている。
ここに入れば何かあるのだろうか。

ブラックライザ
とりあえず行ってみるか…。

俺は躊躇なく、
扉の向こうへと足を進めた。

………………。


ブラックライザ
な、なんだ…?ここは…。

見たこともない場所に出てきた。
俺が知っている場所ではない事は確かだ。

だが…記憶の片隅にこの場所は俺にとって…
重要な所みたいだ。

ブラックライザ
くっ…なんだこの上についている窓は…?
だ、誰がいる…!?

俺は咄嗟に物陰に隠れた。

校長
はっはっ!
おい!アゼル!
これを見ろ!!

アゼル
なっ…ミスト…!?

ブラックライザ
あれは…?
やつの母か…?
それにアゼルって奴もいやがる…。
一体何が…どうなって…。

アゼル
ミスト!しっかりしろ!
俺だ!俺がわからないのか!?

アイ
だめよ、ミストはあの機械に操られている。

レオン
手伝おう。
俺が雑魚を惹きつける。
その間にお前らの能力でなんとかしろ。

サツキ
怪我したら回復させるから安心してね!!

アゼル
あぁ!
よし、いくぞ!

校長
生意気なクソガキ共だ!
そんな奴らには…俺が相手だ!

アゼル
くそっ…!囲まれたか…!

アイ
アゼルくん!!
ミストさんは確保したわ!
早く逃げて!!

アゼル
くっ…逃げ道がねぇ…!

レオン
…!アゼル!後ろだ!

見ていられねぇよな…。
俺が行くか…?

ブラックライザ
このくそ野郎がぁぁあ!

校長
はっ!?

アゼル
なっ!

アイ
えっ!?

レオン
誰だ…!?

ブラックライザ
高貴なる破壊の力よ…!
奴を灰にせよ!!

校長
ぐっ…うぉぉぉぉぉぉっ!

アゼル
………。

ブラックライザ
はぁっはぁっ…!
大丈夫か…お前ら…。

レオン
あ、あぁ…。
大丈夫だが…。

アイ
君は一体…どこから来たのかしら…。

アゼル
お、おい、
お前…俺に似てないか…?
今のは完全に精霊魔法だろ…?

ブラックライザ
なんだっていいだろ。
とにかく…俺は先を急いでいるんだ。
じゃあな。

アゼル
あ、おい!
って行っちまったか…。
あんなやつ、前の話に居たっけ…?

レオン
つーか、会話が全然違うし…。
なんなんだ…一体…。

アイ
強力な魔法を使っていたから…
きっと未来からきてくれたのよ。

サツキ
そんな事があるんですか!?

アイ
うん、この作者の事だもの。
でたらめに文字書いてるんだから。

サツキ
あぁ!なるほど!
そういう事なら納得です!

作者
おい、勝手に納得すんなよ?
これは後々どうなるか考えてやってるんだ。
蔓草研究所での会話なんざ、
コピーしてベーストすりゃ簡単だろ。
それをわざわざ書いてやってんだ。
ありがたく思えよ。

アゼル
よし…なんかよくわかんねぇけど、
帰るか。

レオン
お、おぅ…。


………………………。


部屋を進んでみたのはいいが…。

ブラックライザ
なんだこれは…。

手をはめるのような石がある。
それも2つだ。

ブラックライザ
二人いないと開かないってか。
めんどくせぇな。

とりあえず俺が2つ手を置いてみる。
………何も起こらない。

ブラックライザ
一つは俺にぴったりなんだが…。
もう一つは完全に小さいな。
ん?

女の手じゃないと入らないのだろうか。
そして俺は石版に何が書いてあるのを見つける。

ブラックライザ
精霊魔法…属性吸収…?
そうか…あの野郎とさっきの女だ…。
あいつらがいねぇと開かねぇってか!
ちっ…くそったれが!

俺は石版を力任せに蹴りをいれるが、
びくともしなかった。

…………………。


レイカ
玄関は空いてないのね…。

私は急いでライザくんの家に来たけど…。
二階の窓が空いてるぐらいで、
その他は全然見当たらない。

レイカ
やっぱり窓から侵入か…やだなぁ…。
でも…やるしかないよね…!

私は風の魔法を使って浮遊する。
そして二階の窓から侵入することができた。

ライザ
うわっ!?
な、なんだ!?

レイカ
いきなりごめんね!ライザくん!
今から学園にきて!
私と一緒に!

ライザ
な、なんだよ、突然…。

レイカ
早く来て!
ほら、いいから!

ライザ
うわっ、ちょっと、押すなってば!

私はライザくんを無理やり押して、
学園まで向かわせることにする。

………………


ライザ
お…すごいな…。
学園がこんな事になっているとは。

レイカ
でしょ?
って…あれ?
ブラックライザくんがいない…。
まさか!

ライザ
あいつは先に一人で行ってるさ。
仕方ない、俺たちも入ろう。

レイカ
う、うん!
頑張ろうね!!

ライザ
あぁ、生きて帰るんだ。
絶対にみんなで。

そしてふと横を見ると、
汚い看板がたっていた。

ライザ
なんだこれは…?

歴代の力が約に立つ…。
10つのミッションをクリアせよ…か。

ライザ
最後の扉は全員必要?
なんのこっちゃ。

レイカ
よくわからないけど、
とりあえず行ってみようよ!

ライザ
あ、あぁ…行こうか。

俺は扉を進み、
ある場所へと出る。

ライザ
ここは…っていうか誰もいないな…。

レイカ
そうだね…ここは何処だろう…。


蔓草研究所に雰囲気が似ているな…。
ここには誰もいないようだし、
後9つのミッションだな。

ライザ
そのまま次の扉に向かうぞ。

レイカ
うん!

…………………


ブラックライザ
………。
なんでてめぇらはここに来たんだ。

ヒカリ
えっとね…。

ミナモ
あの…そのぉ…。

ナイト
仕方ないだろ。

シュバー
こいつが無理やり連れてきたからな。

ロオン
仲間は沢山居た方がいいだろ。

ロウラ
なんで俺まで…。

ルリカ
ね、眠いよぉ…。

アリス
まだ課題が終わってない…。

リンネ
…少しワクワクする。

学園の10位までが勢ぞろいできたな。
こんなにいれば楽に進むことができそうだな。

ブラックライザ
後は奴らが来るのを…

ライザ
待たせたな…!
ブラックライザ…。

レイカ
皆、ごめんね!

ブラックライザ
ようやく来たか、薄鈍め。

ライザ
すまない…。

ロオン
とにかく、レイカとライザ。
ここの台に手をはめてくれ。

レイカ
うん?わかったんだよー!

ライザ
わかった、やってみる。

俺は皆を見渡し、掛け声をかける。

ライザ
みんな!学園を救うぞ!

おーっ!

そんな掛け声と共に扉を開けるのだった。

次の扉を開け、新たな世界に入る。

ロオン
ここは…。

ルリカ
空中庭園かな…?

アリス
うわぁ…下が雲だぁ…!

ブラックライザ
落ちたら一発アウトだぞ。
飛行できない者は戦えないな。

ミナモ
私とヒカリはここに残るね?

ナイト
あいにくだが俺は風魔法が使えん。

シュバー
同じく。

ロウラ
俺は風魔法第二位だ。
戦闘に参加しよう。

ライザ
ブラックライザは戦えるよな?

ブラックライザ
もちろんだ、叩き潰してやる。

レイカ
頑張ってね!3人共!

ライザ
よし、行くぞ…!

広告を非表示にする